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エピクロスの思想がいい「心の平静を保つ」

エピクロスはギリシャの哲学者で、アタラクシア(心の平静)やヘドニズム(快楽主義)という思想を持っている。

アタラクシア(心の平静)
アタラクシアとは外界の煩わしさに影響されない、心の平静さんのことである。精神的な平和や安定を指す。幸福な生活をするために、エピクロスが最も重要だと考えている。

ヘドニズム(快楽主義)
快楽主義とは、刹那的で、享楽的な快楽を極力避ける。欲求を満たすよりも、苦痛を減らす方を優先的に考える思想。快楽主義では、快楽は単なる肉体的な快感だけでなく、精神的な満足や平和も含まれます。エピクロスは「無痛(アポニア)」と呼ばれる状態を追求し、肉体的な痛みや精神的な不安から解放された状態が最高の幸福であると考えた。

スマホ、SNSで常時接続となった現代で生きていると、編集されたきらびやかな他人が目に映ることが避けられない。それにより、避けようとしていても他社との比較や本来必要ではない欲求が芽生えて苦しむことになる。

そんな中で、エピクロスのアタラクシアやヘドニズムの思想を理想的とまでは言わなくても、こんな状態になれるといいなと考えてしまう。

エピクロスは欲求を3つに分類している。

■ 自然×必要な欲求(健康、食事、衣服、住居、友情など)
■ 自然×不必要な欲求(贅沢な暮らし、豪華な食事など)
■ 不自然×不必要な欲求(名声、権力など)

1つ目の自然×必要な欲求さえあれば本来は十分幸せでいられるというのがエピクロスの主張。

しかし、2つ目、3つ目の不必要で不自然な欲求を求め、満たそうとすることで幸せの基準や満たされないことによる憤りを感じるのだと。

SNSなどで目に留まるのことの多くは自然×不必要な欲求だろう。Instagramなんてのはこの塊だと思う(誰を、何をフォローして、普段どんな投稿をみて、どんな投稿がレコメンドされてるかによるけども)。

不必要なものに心を奪われて、今持っているもので満足できなくなることは案外苦しいことなのではと思う。

今あるもので、生活は十分にできているしその持っているものの中で幸せを感じられる状態で暮らしたいな〜と思う。それが難しいんだけど。

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