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私の人生に影響を与えた人の話⑴ 永田達三先生

 永田先生との出会いは、私が「大学生以上高校教員未満」だった時。

初任校の英語科主任が永田先生の信者だったことがきっかけだった。

はじめにとった一冊は、「英文法正答識別法」という参考書で、主に準動詞を取り扱った著書。

当時の私の英語力は、英検準一級に少し毛が生えた程度で、単語の知識は人より有れど、文法の知識は(今思えば)皆無であった。

苦い思い出が詰まった一冊目

そんな私がこの参考書を初めて読んだ感想は

「カイテアルコトガナニモワカラナイ」だった。

ガツーン。中学生の頃、当時の野球の監督にヘルメットを顔面に投げつけられたあの時の衝撃に似てた。

完全に鼻をへし折られた私は、(大袈裟ではなく)泣きながらこの本の理解へ邁進することになる。この日々が現在の私の土台になっているのは間違いない。

その後、「ハイベーシック英熟語」「英語の神髄」
と彼の著者を読み進めていくことになるのだが、その中で永田先生について様々なことを知った。

前置詞を扱った名著

まず第一に、予備校講師業から引退されていること。ネット上の噂レベルではあるのだが、ご病気だったとか。YouTubeで検索してもヒットしないことから、彼の授業を受講することは不可能だった。

第二に、スタサプ講師である関先生の師匠にあたる人物だということ。関先生の板書の記号の書き方は永田先生と同じ。両者の授業スタイルは大きく異なるのも面白いと思った。


実際に授業を受講することは無いと知った私は、参考書を通して永田先生が伝えたいことをとにかく汲み取ろうと学習を続けた。

月日は流れ、数年が経ったある日、
永田達三先生が復帰というニュースが飛び出した。彼の授業を受講することを諦めていたは私は、このニュースに胸が躍った。

念願だった永田先生の授業。
受講に至ることができた講座名は、

「永田の遺言」

全4部構成のこの講座は、第1部「英語をより深く考えるための英文法」を修了し、現在、第2部「前置詞から考える英文法」を受講中である。

この講座の教材のはしがきには、
「英語学習を通して世代間のコミュニケーションを図る」という言葉がある。

はしがき

これは、まさに現在私が目指しているものであり、過去に書かせていただいた拙稿の結びの言葉にも繋がっている。

遺言を誠実に受け止め、私立高校の英語教師という立場からではあるが、次の世代に伝えられるように今後も精進したいと思う。

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