TOEIC IP テストの点を 1 か月で650→870に上げた話
兎にも角にもある理由で TOEIC IP で 800 点を取らなければいけなくなったので、800 点を目標に勉強を始めました。
得点遷移の内訳としては L325/R330 → L425/R445 といった具合です。
今回こんなに点を取れたのは明らかに噛み合いもあると思うので、この記事に基づいた勉強に関する一切の責任は負いかねます。
TOEIC IP テスト (正式名称 「TOEIC Program IP テスト」とは
TOEIC のオンラインバージョンのことです。基本的に難易度は一般の会場で受けるTOEICと同じで、IPテストの場合であっても会場受験と同様にスコアを履歴書に書くことができます。
テスト内容なども会場受験の場合と異なりますが、それは「IPならではの対策」の節で後々に書くことにします。
IP ならではの特徴
対策をするにあたって、会場受験の場合と大きく異なる点は主に 3 つです。
受験時間が 1 時間程度である
これは IP 側に有利に働く要素です。
会場受験が 2 時間程度かかるのに対して、IP では約半分で済みます。
そのため、会場受験に比べて集中力が維持しやすく、解答の最中に文字が目に入らない・眠いといったことは少ないです。出題される問題が動的に変化する
これは特にどちらにも有利には働きません。
会場受験ではあらかじめ印刷された決められた問題を解くことになるのですが、IP の場合は L・R 共に問題が 2 つの Unit に分けられており、Unit 1の正答率によって Unit 2 の問題が変化します。
これは少ない問題数で正確な点数を出すための仕組みであるので、特に有利不利はありません。先読みができない
これは会場受験側に有利に働く要素です。
会場受験の場合は全ての問題が印刷された冊子が配られるため、リスニングの空いた時間などで先の問題の問題文や選択肢を先に読んでおき解答しやすくする「先読み」をすることが出来ます。
一方で IP では、問題が 1 問ずつ出題されるためこの「先読み」が利用できません。先読みの有無によってリスニングの難易度は少なからず変化するのでこの部分に関しては IP を意識したリスニングの勉強をする必要があると感じました。
ここからは L/R/単語に分けて、勉強内容や意識する点などを見ていきます。
Listening
使った書籍
TOEIC公式が出しているこちらの書籍を利用しました。
これは各セクションの問題が少しずつ入った小テストが20回分入っているもので、一回あたり受験と答え合わせだけなら 15 分、しっかり復習・反復しても 45 分程度で終わるのでとても続けやすいです。
また、公式が出しているだけあって、難易度に大きな波は無く良い問題が多かったと思います。1 周目は大体 7 割ぐらいの得点率でした。
全体として 1.5 周ぐらいしました。
勉強方法
以下の手順を 1 日につき 1 回分こなしていました。
音声は公式で提供されている abceed というアプリがあるのでそれを使う。
1.1 倍速で解く
(このとき、先読みができないことを意識して問題が流れ始めてから問題文を読むようにしましょう)答え合わせ
何も見ずにもう一度 1.1 倍速で聴きわからない点を洗い出す
原稿を読みながらもう一度 1.1 倍速で聴く
原稿の日本語訳を読み、わからない単語・熟語などがあったら調べる
0.8倍速でシャドーイングする
上手く読めない部分は読めるまで繰り返し読むもう一度問題を解くイメージで 1.1 倍速で聴く
問題文や選択肢の日本語訳を読み、わからない単語・熟語などがあったら調べてノートに書く
勉強する上で意識したこと
解答のルーティン
必ず各個人に問題に答えやすいような解答のリズムが存在すると思います。問題文を読むタイミング・聴き方・解答を選ぶタイミングなどを意識して自分の答え方を見つけるのが良いと思います。音がつながっている部分
0.8倍速で聞いても「いや、絶対にこの原稿の通り読んでない」と思うことがあると思います。繰り返し聞いて、聴いた通り読んで音のつながり方を覚えると良いと思います。答えが出てくるタイミング
リスニングでは正しい解答をするにあたり、聴いた答えの根拠となる文章を別の文章に置き換えたような選択肢が答えとなることはあまり多くありません。
答えに含まれている or 明確な根拠となる単語がどのような前置き・文脈から登場するかを意識することで答えがわかりやすくなると思います。
Reading
使った書籍
TOEIC公式が出しているこちらの書籍を利用しました。
これはリスニングと同様に小テストが20回分入っているもので、一回あたり受験と答え合わせだけなら 25分、しっかり復習しても 50 分程度で終わるのでとても続けやすいです。
全体として 1 周、セクションごとに分けて 1 周したので合計 2 周やった感じでした。
勉強方法
基本的に速読より精読をした方が良いと思いました。
正答率 8 割では全部読めても 8 割しか取れないです。どんなに英語を読む速度を上げても、正答率が高くないと 800 を目指すとなると厳しいと思います。
また、精読することで間違えた時自分に言い訳ができなくなるため間違えた点を覚えやすくなるといった勉強する上での良さもあると思います。
1 周目は 1 日当たり 1 回分以下のありきたりなフローで勉強してました。
時間は計らずじっくりと問題を解く
間違えた問題を見て、間違えた理由を探す
選択肢・問題文の中から、わからなかった単語や熟語を調べる
2 周目は 1 日につき 1~5回分の決めた part だけ以下のフローで勉強していました。
時間は計らずにじっくりと問題を解く
間違えた問題を見て、間違えた理由を探す
選択肢・問題文の中から、わからなかった単語や熟語を調べる
勉強する上で意識したこと
間違えた問題の特徴付け
「形容詞・副詞の選択」「時制の空欄穴埋め」「いくつかの文章の情報を合わせないと解けないもの」といった具合に苦手な問題の特徴を調べ、なぜ間違えたのかを復習することで正答率の底上げを図ることができると思います。文章と選択肢の言い換え(free と complimentary みたいな)
音声がそのまま選択肢になることが多いリスニングに対し、リーディングでは答えの根拠が言い換えられて選択肢となっていることが多いです。
どのような表現がどのような選択肢に対応するのかを意識して読むことで「文章中に出てきた表現から言い換えられた選択肢を探す」「選択肢の表現を元に文章中に言い換え前の表現があるかどうか探す」といった双方向的な読み方ができるようになると思います。登場する文章のジャンル
TOEICはビジネスシーンを想定されて作られたテストなので、登場する文章もビジネスに関するものがほとんどです。そのため登場する文章は自ずと「論評」「請求書」「紹介記事」「予定表」「メール」「ビジネスチャット」「チラシ」などのジャンルに偏っています。どのような構成で文章が展開され、それに対してどのような問題が出るかをある程度知識として持っておくとスムーズに読めるようになると思います。
Word
使った書籍
TEX加藤さんが出しているこちらの名著を利用しました。
目指す得点帯ごとに単語が分けられており、高い得点帯の単語ほど難しい単語が多くなっています。(計1000単語)
また、Supplement として熟語や定型表現を扱っていて、これが滅っっっっっっちゃ良い。この部分だけで金を払う価値がある。
自分は860 Level までの単語と全 Supplement を周回していました。
勉強方法
初見の時点で覚えている単語に覚える価値はないので、最初に「ほぼ確実にわかる」「完全にわからない」「ニュアンスなどで奇跡的にわかるかもしれない」の 3 種類で印をつけた。
その後は暇なときちょくちょく読んで覚えたり、ウォーキング中にリスニングしたり、家でシャドーイングしたりしていた。リスニングには公式に連携?している abceed というアプリがあるのでそれを使う。
ある程度覚えたと思ったら、覚えているかどうか赤シートとかチェックする。
勉強する上で意識したこと
とにかく載っている単語は出るので覚える
品詞を意識して覚える
末尾が l, ly の単語は文法問題で狙われがちなので、品詞を覚える。単語にあるコラムを読む
ためになるし、単語のイメージを覚えやすくなる(気がする)
終わりに
いかがでしたか?と言いたいだけです。
やってない人ほど短期で成果でやすいと思うので、集中的に勉強して就活・進学・昇進時のちょっとした武器にするのも良いかもしれませんね!
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