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若者の時にしか感じられないこと
三田紀房さんの漫画が好きで、結構読んでいます。
いまは、ドラゴン桜とかが有名なのでしょうか。インベスターZとか、クロカン、エンゼルバンクとかすごい好きです。
なぜ好きかと言われると、漫画を通して一歩俯瞰して社会を感じられるところでしょうか。これまでとは異なる社会の真理に導いてくれるところでしょうか。真理というと大袈裟に聞こえるので、ひとつの見方考え方といったところでしょうか。
ここ最近、忙しかったのですが、ちょっと余裕ができたので、アルキメデスの大戦の続きを読みました。24巻です。昭和の初め、アメリカ🇺🇸との戦争を食い止めるために立ち上がる成年の話です。戦艦大和とか山本五十六とかその辺りの話です。
今回、三田紀房さんの漫画ならではの社会を俯瞰させる心に残ったフレーズはこちら。
アメリカ大統領と直接の交渉の後、その内容を日本の政府、陸軍、海軍に説き伏せた後の政府のお役人の一コマ。
若く有能な者が力を発揮できないところがこの国の弊害だ。
年寄りが出過ぎていることはわかっているのですが…。
日本の組織を変えることは難しい。
つい最近も、似たようなフレーズに出会ったから余計に引っかかったのかもしれないのですが…
理論的に説かれ、不都合な結論が近づいたところ、これまでの日本の精神論により強行を図ろうとする姿が見事に描かれ、政府のこの一コマで上層部の組織の実態を垣間見た気がしました。そして、それは昔からの日本の体質であるということを伝えてくれるフレーズでした。
なんのために戦っているのか、自分の地位とか名誉とか、国のためと表向き言いながら、裏側のたくらみが見え隠れするのが実際で、それはどこの国も同じなのだと思うけど、年功序列という風習からなのか、変えられない体質なのだなと改めて思いました。
これまでは、若者として生きていてもいつのまにか中堅となっています。いつか、若者の大局観を持った良い意見を潰してしまう年寄りになっているのかもしれません。
それはなんか嫌だなと。
日本の体質を変えられるとは思わないけども、年齢に関係なく耳を傾ける心と変化を恐れずに大局観を持った良い選択ができる年寄りになりたいなと思いました。
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