今週思ったこと

GWが終わろうとしているが、帰省もアウトドアも出来ないし、翌日の事なんて気にせず居酒屋で呑み明かすことも出来ない時点で全然Goldenではない。ゆえに2年連続GWなんてものは存在していないのだ。
とか言いながら、電車で30分で帰れる実家で3日連続でダラダラした上に、家に帰ってからも好きな事だけしているのだから、十分Goldenだったわけで。

ダラダラと言っても、2時間もじっと出来ない僕は「本屋になら行っても大丈夫か」ということで市内の大型本屋に向かうと「当面の間休業します」という貼紙。
飲食店とか大型のスポーツ施設だけが閉まるんじゃないの?とニュースを見ない若者の悪い部分を曝け出しながらスマホで営業している本屋を探す。

それなりに大きな本屋がやっていることが分かったので歩くスピードがいつもより早くなった。
いつもより多い客足にレジがパンクしているのを横目に店内をウロウロしていると、イヤホンに向かって喋っているギャルがいた。
周りの中年層は「誰と喋っているのだ?」という顔で彼女を凝視している。僕らの世代からするとスマホを手で持つ方が疲れると思ってしまうから、もう歩み寄るは無理な世代間なのかもしれないが、「そもそも本屋でデカい声で電話すんなよ」っていうのは同じ意見だった。

今年に入りより一層他人への興味が薄れてきている僕からするとどうでも良いことなので、彼女の行動を気にせず本棚の森を1時間ほど散策した。

そろそろパンクをしているレジに並ぶかと気合を入れてると、僕はあまり好きではない小難しい本が並ぶコーナーに電話ギャルがいたのだ。

そもそも僕が見知らぬ彼女をギャルだと呼んでいるのは、この時期にそれを着たら君は夏に何を着るのか?というトップスに、お尻が半分ぐらい出ているズボンを履いていたからだ。
それをギャルと呼んでしまう時点で、1995年生まれはもうおじさんなのかもしれない。(2000年後半生まれからしたら何て呼ぶんだろうか。こういうファッションのことを)

ギャル?な彼女の籠には5冊ほどの分厚い書籍が入っているのに次々と棚から本を手に取り、彼女のセンサーに触れた本をまた次ぎ足していく。
月に3冊ほど読めば「いっぱい読んだわ~」と言ってしまう僕とは比べ物にならない彼女の貪欲さに脱帽すると同時に、自分が電話に拒絶反応をしました中年層と同じレッテルを彼女に貼ろうとしていたことに気付いて申し訳なくなった。

TVやSNSの中ではギャルのような見た目をしているけれど、的確なコメントをして、自分のブランド・会社を立ち上げて収益を立てている人たちが増えているにも関わらず、彼女の行動を「ギャップ」だと感じてしまった自分が恥ずかしくてしょうがなかった。

いつか、歳も性別も社会的地位も関係なく「本が好きな人」同士で語れる場所を作りたい。
小説や新書だけではなく漫画や絵本なんでもありで、ただ「文字に取りつかれたから知れたこと」を話せるような夢の場所を作ろう。

今週思ったこと

「見た目はデザインと同じ。込められた真価は向かい合ってから分かるもの。一面で他人を知ることはできない」

※ギャルのような見た目をしている彼女は、僕なんかより物事を深くみることができるような気がしたから。(手に取っていた本の種類からの推測)


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