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ファンヒーターが修理不能

もう5~6年前になるだろうか?長野のこの部屋の床を短期で格安に一気に彼が張り替えた。
その時、部屋の隅のファンヒーターの下になるカーペットを彼は切らずに折り返して作業を終えた。家主のクセにやって貰っている身なので私は不満を我慢していたが、内心はプンプンしていた。

そして今日、ガス屋さんが修理に見えて諦めた。今、壁に付けるFF式は10万からするそうだ。移動式だと約半値.…そこに取付費用と壁の穴埋め費用、必要な長さのガス管代。猫2匹と犬の存在を危惧して「何年もつか...」という不穏な一言と、ベランダのガス給湯器も「これもそろそろかも知れないですよ」という予言めいた一言を添えて引き上げていった。

まったく関係ないとはわかっていても、4日前に引っ越した工場の給湯器を去年付け替えたばかりなんだ!月賦で買ったんですよ!と心が叫ぶ。

かくして、あの時の彼の判断は非常に正しくて、私の部屋の一角がカーペットの無い下地むき出しにならずに済む。

MacからWinへ


出会った頃はデザイナーみたいな事もできたので、私の愛機はずっとMac一辺倒だった。付き合い始めた後にWinに乗り換えたので、当時のバックアップデータは存在するだけで見ることはできない。
いつ、何をどう話していたのだろう。クラリスメールのファイルがここにあるのに、私達がどうやって心の距離を縮めたのか、450kmの距離を埋めていたのかは見ることができない。

そこから

私、少し変かも


LINEを開いても彼のアイコンは随分と下になってしまった。私が新しい写真を撮るたびに、彼の画像は下に沈んで行く。市役所/銀行/免許証と住所変更するたびに、一緒に居た地の住所が消えていく。
ネットで彼の痕跡を探して保存する。もはやストーカーのようだ。
数ヶ月前より数年前より、今のほうがずっと愛しているのかもと錯覚してしているのか、現実なのかよくわからない。
亡くなってしまうという事が別れなのかもわからない。
ただ、もう少し冷静にならなければ。

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