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8速ディレイラーRD-2400-SS(Claris)は10速(11-32)で使える

タイトルそのままですが、シマノの8速用リアディレイラーRD-2400-SS(Claris)は10速で運用できます。廃盤になってしまったものの、10速の11-32Tに対応できる安価なRDは遊び自転車には嬉しいパーツなのではないかと。自分の車体の構成と変遷を簡単にまとめておきます。

現在の構成

シフターはST-5700(105)、スプロケットはXTの10速11-32、そしてディレイラーはRD-2400-SSで快調に変速してくれています。11-32TはこのRDの公式ページに記載されている数値の範囲内であり、特に無理をさせているわけでもありません。トップからローまでの全体の移動量は変わらないため、シマノの(ロード用)8速シフターであれば8速、9速なら9速、10速なら10速で動きます(※4700は特殊なので別)。

チェーンは10速Dura-Aceだったと思います。クランクには10速用のFC-6650(Ultegra)、リングにPraxis Worksの40Tを入れたフロントシングル構成です(自分がRD-2400-SSを試すにあたって参考にした方はダブルで使っているようです)。フロントシングルであれば、内幅が変わらない11速のチェーンでもいけるはずです。

これまでの変遷

あまり分かり易い写真がありませんが、これまでの変遷をざっくりと。

前が1枚ということで、最初は11-36のスプロケットを試しました(その時はリングも他社の38T)。リアディレイラーはまずフリーライドMTB用のRD-M640-SS(Zee)にWolftoothのTanpan SH10(シマノのロード用10速シフトレバーで同社のMTB用10速RDを引くための変換デバイス)を合わせました。M640-SSにはチェーンのテンションを高める切り替えレバーが付いていて、グラベル(砂利道)の下りなどに良いと思ったからです。実際はオーバースペックで、レバーをオフ側にしていても、平滑舗装路を快適に巡行するための駆動系の滑らかさを欠いていました(リングのオフセット量やチェーンの長さといった他の要因の影響も考えられます)。

その後、リングを内側へのオフセット量の多いPraxis Worksの40Tに換え、スプロケットは11-32T、ディレイラーはRD-M670-GS(SLX)に変更。こちらもMTB用で、テンション切り替えの無いものです。重量は275グラムから278グラムと殆ど変化なし。駆動系の滑らかさはだいぶ向上しました。それでもゴロつくポイントをゼロにできなかったので、Tanpanのような変換器の介入が調整を難解にしているのかなと考え、手元にあったRD-2400-SSを使うことにした次第です。

結果、あっけなくスムーズになりました。悪路でチェーンが跳ねて車体が傷つく現象も今のところ起きていません。この自転車だとタイヤは700Cの35ミリ幅が限度で、スタンドオーバーハイト的にも本格的なトレイルを走ることは殆どありません。実際の用途に照らして、これで十分だと感じます(フロントダブルになるとチェーンの張りの関係で少し違ってくるかも)。グラベルライド程度であれば、現代のシマノ製MTBディレイラーでは当たり前のシャドウ設計(横方向の張り出しを抑えた設計で、最新のDura-AceやUltegraにも採用されている)も必須ではないように思います。重量は計測できていませんが、少し軽くなったようです。

まとめ

そんなわけで、ClarisディレイラーRD-2400-SS良いですよ、の巻でした。後継のRD-R2000-SSも10速で運用できるはず。自分はそのうち11速に移行するつもりでいます。それより前に2400が壊れたらR2000を試してみるかも知れません。

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