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【まとめ方のコツ】伝え方が下手な人が勘違するたった1つの問題点

要点をうまくまとめることができない

簡潔にするってどうすれば良いのだろう

この記事はそんな方へむけて書いています。


こんにちは、放送作家の村松です。
私はキャリア20年超えの放送作家として
これまで「池の水ぜんぶ抜く大作戦」「出没!アド街ック天国」「スッキリ!」
「ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 路線バスで鬼ごっこ」「ハモネプ」など
多くの番組制作に携わってきました。


そして20年以上のキャリアで培った伝える技術を詰め込んだ講座を
早稲田大学エクステンションセンターで担当しています。


この記事では、20年以上にわたる「伝える仕事」のキャリアで学んだ、
あなたの伝え方を劇的に変えるための訓練方法を紹介します。

放送作家という伝えることのプロならではの視点で、
一般的に書籍などには書かれていないようなこともお話ししようと思います。

これを知れば
ビジネスシーンやプライベートで
あなたの企画やアイデア、表現したいことを
相手に伝えることができるようになります。


【まとめ方のコツ】伝え方が下手な人が勘違するたった1つの問題点


まとめ方がうまくいかないのは
要約の最も大切なことを知らないからです。

あなたは要約=文章全体を短くすることだと勘違いしていませんか?

400文字で書かれた文章を
50文字にすることが要約ではありません。

同じようにその日の会議の内容を
頭から順番に並べることが要約ではありません。

この点を勘違いしているため、
あなたがまとめたものは


要点がうまくまとまってない!

全然簡潔になってない!

と言われてしまうのです。



あなたが知らないまとめ方の正体


要約・まとめるということは
シンプルに分量を減らすことだと思っていると
なぜ問題が起こってしまうのか。


なぜなら要約は
ボリュームを絞る作業ではなく、
再構築する作業だからです。

再構築とは
今あるものを一度ぶっ壊して
全く違うものに作り直すこと。

大切なポイントなのでもう一度。
全く違うものに作り直すこと。

この意識があるかないかで
あなたの作り出すものがガラリと変わります。



なぜまとめる時に再構築が必要なのか?


まず理解しておきたいことが1つあります。

仮に今回あなたがまとめる対象が
400字で書かれた文章だったとします。
これはなぜ400字だったのでしょうか?
考えたことはありますか。

筆者が考えたことを表現するために
その400字分が必要だったからです。

小説やエッセイでも
テレビ番組の1コーナーでも
そのネタに適正な長さ(尺)があります。
それよりも短いと伝わらないし、
長いと冗長になります。

筆者が伝えたいことをしっかりと描き切ることができて、
なおかつ読者、視聴者が飽きずに最後まで見ることができる。
これが適正な尺=適尺です。

ということは、あなたがやろうとしている
まとめるという作業は
もしそのまま短くするだけだとすると
適尺であるものを短くすることになります。
無理が生じるのは明らかだと思いませんか?



そのままでは無理だから再構築する


もとの文章をそのまま短くしただけでは
意味不明なものになるのは当たり前。
その分量が必要だからその分量になった。


この事実を意外と理解している人は少ないものです。

なので力技で無理やり短くしようとして
結果、よくわからないものになってしまいます。

ここまで読んだあなたは

なるほど、だから再構築が必要なのか
とピンと来たかもしれません。



あなたの適尺に合わせて再構築する


あなたが目指すまとめ方に合わせて
一体、元の形をぶっ壊す必要があります。

なぜなら、あなたがまとめるものにも
適尺があるはず。
A4を1枚でとか、1枚の半分で
などオーダーを受ける場合もありますよね。

さて、そこにちょうどよく入り切るためには
どうすれば良いのか?

まずはこのような
再構築の視点を持つことが重要です。

あなたが、まとめることが苦手だというのであれば
ひょっとしたらこの視点が欠けていたのかもしれません。



再構築の注意点


まとめる際には
元の文章をそのままではなく再構築が必要。
次はそのやり方についての話です。

再構築は例えるなら
3段重ねのお重に入ったおせちを
学校に持っていく小さなお弁当箱に詰め替える
というような作業です。

お重に入っていた全てのおかずは
とても小さなお弁当箱には入り切りませんよね?

そこでポイントになるのが
次の考え方です。


あなたはどんなテーマで再構築をするのか?

この視点がとても重要です。

もしも再構築という概念を知っていたとしても
この「どんなテーマで再構築をするのか?」というコツを知らなければ
絶対に適尺には収まりません。



テーマはあるか?


再構築のテーマ、少し難しいと感じるかもしれません。


でも、先ほどのお弁当で考えると簡単です。

3段重ねのお重に入ったおせちを
学校に持っていく小さなお弁当箱に詰め替える
として、

よし、肉スペシャルにしよう!
と決めて、お肉料理ばかりを小さなお弁当箱に詰めこと。


この「よし、肉スペシャルにしよう!」と決めることが
再構築のテーマです。


そしてこの再構築のテーマは
1つの題材からいくつも生み出すことができます。

「よし、魚スペシャルにしよう!」
「よし、野菜スペシャルにしよう!」
「よし、煮物スペシャルにしよう!」
「よし、ダイエットスペシャルにしよう!」
などなど。



テーマがなぜ再構築に欠かせないのか?


テーマが決まると
選ぶおかずが変わることに気がつきましたか?


「よし、肉スペシャルにしよう!」と決めたなら
3段重ねのお重に入ったおせちの中から
あなたが選ぶのはお肉メインになりますよね?

これをその日の会議のまとめに置き換えてみましょう。


新しいアイデアを中心にまとめよう。

会議で明らかになった問題点を中心にまとめよう。
こんなふうにテーマを決めることができそうです。

文章をまとめる際も同じです。

私が感じたここが素晴らしい!というポイントについてまとめよう

他の作品との違い=オリジナリティについてまとめよう

作者の個性的な表現についてまとめよう
などなど。


そしてこのテーマに沿って情報を精査していくと
「肉スペシャル」が完成します。

これはテーマを決めないと生まれない現象です。
もうお気づきかと思いますが
テーマがないと、なんでもかんでも入れてしまうので
めちゃくちゃになってしまうのです。

もっと詳しくテーマについて知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

https://note.com/kosukem/n/n787fde5499b5





まとめ


このように
要点をうまくまとめることができない
簡潔にするってどうすれば良いのだろう
という問題は
再構築というコツを知っていれば解決できます。

あなたも、テーマを決めるというコツを使って
明確でわかりやすい要約、まとめを作っていきましょう。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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