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7/13 狂気とモラトリアム、伊豆散策

前日が家で一日中作業していただけだったので日記はカット。前日の夜に出発し、まつりちゃんと2年記念の旅行へ。ギリギリまでどこに行くか迷っていたが、結局「伊豆に行くか〜」という感じで伊豆に向かう。走り出しはめちゃくちゃ元気でやる気爆発の僕が運転をした。

深夜の田舎のローソン

2時間ほど僕が運転したところで、ちょっと眠くなってきたのでまつりちゃんにチェンジ。今回はそんなに急ぐ旅でもないし下道(2時間ぐらい増えて¥7000ぐらい浮く)で向かっていたので、ここから目的の伊豆まではあと5〜6時間ぐらい。「疲れたら変わるから起こして!」と言った後に僕の意識はすぐに薄れた。目を覚ますと、もう外は明るくなっていて「ここ…どの辺?」とまつりちゃんに聞くと「伊豆」と言われた。まじか〜〜〜(いつものパターン)(ごめん)(ありがとう)

朝風呂を入りにきた『あやめ湯』

まずは風呂だということで朝風呂をやっている温泉に到着。¥300で入れるシャワー5台湯船1つの小さな温泉、ほぼ入れ違いで入っていたおっちゃんが帰ったので貸切だった。さっと体を流してから湯船に足を突っ込む、どちゃくそ熱い。足先がビリビリとして電気風呂に入ったみたいだった。これはやばいと先に一度冷水を浴び、ゆっくりと湯船へ突入。初めこそビリビリしたものの、全身の末端がぎゅっと締め付けられるようなあったまり方をしてめちゃくちゃ気持ちよかった。水シャワーとの温冷浴を3度ほど繰り返してから風呂を上がった。

風呂を上がるとお腹が空いていたので、朝から営業しているとGoogleマップが言っていた茶屋へ。

茶屋の前で俳句を募集していた

残念ながら空いていなかった。というか潰れてたっぽい?無料でお茶を出しているフリースペースになったと書いていたのだが、そのお茶すらどこにもなかった。ただ自販機とベンチがあり、なぜか俳句を募集しているだけの変な場所だった。まぁでも自然が多くてのどかで、これはこれで良い"ばしょー"かな……なんつってね(笑)

僕たちは空腹で俳句を考える元気がなかったためこの公園を後にし、「伊東」という町へ車を走らせた。今度は完全復活している僕が運転した。大体40分ぐらいすると目的地の喫茶店の近くに着いたのだが…

夜通し運転していたまつりちゃんがそのまま深く眠ってしまった。「なんでこんなに眠いんだろ…」と寝ぼけながら言っていた。もちろん人は基本的に寝ていないと眠くなるのだが、そんな当たり前の人間の体の仕組みをど忘れするぐらいには眠かったみたいで、どうしてもトイレに行きたかった僕はそのまままつりちゃんを車に放置して近所を散歩した。

めちゃくちゃ良さそうな焼きそば・クレープ屋

伊東という町は、さびれているのにそのまま稼働してるという不思議な町だった。最近のさびれた町や古さを活かした町というのは基本的に若い人がリノベしたり町おこしを行ったりで活気があるケースが多いように思うが、この町はおじいちゃんおばあちゃんがそのまま動かしている感じだった。町のそこら中で乱雑に生い茂った木々、デカくて歴史を感じる旅館の数々、古くて個性のある店や建物、まるで全ての時間が止まっているようで、一つ一つの哀愁や存在感に感動しつつも今この瞬間にも町の全てがなくなりそうな怖さもあった。

まつりちゃんおはよう!

車に帰ってまつりちゃんを起こし、目当てにしていた喫茶店へと入った。ヤマモトコーヒーというちょっと変わった喫茶店。

店内に彫刻作品が置いてある喫茶店で、異世界転生してきたみたいな違和感がめちゃくちゃ面白い場所だった。

2人ともが頼んだパスタ

僕もまつりちゃんも「正油カルボナーラ」という、この店が一押ししているパスタを頼んだ。醤油が正油なのも気になるしカルボナーラの概念についても混乱するし……とか思っていたが、めちゃくちゃおいしかった。食べたことのない不思議な組み合わせのパスタで、「ん……?これめっちゃ美味いぞ…!?」みたいな、じわっと美味さが来る感じだった。粉チーズかけたら味が変わって楽しかった。

次の目的地へ

喫茶店を出ると、今回の旅行の目当てでもあった「まぼろし博覧会」へ向かった。まつりちゃんから話は聞いていたしネットで画像も観ていたし、期待も覚悟もしていたのだが…

やばすぎるしすごすぎるし広すぎる……。ぐちゃぐちゃなのか整理されているのかも分からない、伸び切った草に絡み付いた蜘蛛の巣や野生のハチに怯えて進路を変えたり、書いている看板のものがどこにあるのか分からなかったり。"作品"というものに概念を求めてはいけないのだと改めて思わされた。

コロナ 死ネ!
大麻解禁
僕らも書きました♡

いろんなものを見て感じて、というか体にぶん投げられたのでめちゃくちゃに疲れた。が、とんでもなく価値のある時間だった。何がなんでも人生で一度は行くべき場所だと僕は思う、ぜひ行ってみて欲しい。

まぼろし博覧会を出発、車に乗り込むと意外と心も身体もまだ元気な状態だったが、とりあえず旅館にチェックイン。「陽気館」というめちゃくちゃ陽気な名前の旅館で、ネットで観たのだが、なんと露天風呂に行くときに旅館の中にあるロープウェイに乗るらしい…。

外観
ロビー

ロープウェイと露天風呂はめちゃくちゃ楽しみにしているのだが、今はそれどころではないぐらいにお腹が空いていたため、一旦部屋に荷物を置いてから徒歩圏内にある海鮮居酒屋へと向かった。

居酒屋『まるげん』

知らない名前のもの食べ物をいっぱい頼んだ、全部とてつもなく美味しかった。定食もある居酒屋で、他のテーブルにけっこうな数の近所の人たちが一人で来て定食を食べていて、美味しいしめちゃくちゃ安いので多分僕も近所なら間違いなく来ている。個人的には「いわしジャーマンチーズ」というやつが大好きだった。

小林さち子

宿に戻ると楽しみにしていたロープウェイへ。写真を撮ろうと思っていたのだが……なぜか忘れていた。あのガタガタうるさいサウンドとエグイ揺れ、真っ暗でほとんど見えない景色、最高のワクワク感はぜひ体感して欲しい。めちゃくちゃ笑えた。

風呂も高い位置にある露天風呂で最高に気持ち良かった。温度は少しぬるめ、滝のように落ちてくる温泉と広い景色のスケール感がカッコよかった。いい宿だった。

引き続き明日も伊豆で遊ぶ……と思う。


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