クラウドファンディングを成功させるためには
はじめに
前回の記事で自分の好きな3大テーマから考えられる『あったらいいな』や『作ってみたいもの』についての記事をあげた。今回はその中から観葉植物を扱ったクラウドファンディングの記事を調査・分析する。
それを用いて今後、文章を執筆する際にどうすれば多くの人に読んでもらえるのか、読者の共感を得られるのかという参考にしていきたい。
調査・分析をするにあたっての前提
今回の調査・分析を実施するにあたり、国内で最も多い利用者数を持つクラウドファインディングのサイトであるCAMPFIREを用いることとする。
観葉植物を扱ったクラウドファンディングの記事について、どのようなプロジェクトが支援したくなるのか、成功しているのかを『実際に支援をしたくなったプロジェクト』を1つと、『ここがもう少し良ければ成功したかも』という惜しいプロジェクトを2つ例に挙げながら考察していこうと思う。
支援したいプロジェクトを探す手順
①CAMPFIREのキーワード検索で『観葉植物』と検索をする。
②サムネイル画像とタイトル、現在の支援額等から好みのプロジェクトを
見つける。
③見つけたプロジェクトをクリックし、詳細ページ(活動状況、コメント、リターン)を読む。
支援をしたくなったプロジェクト
今回の調査の中で自分が最も支援したいと思ったプロジェクトについてなぜ支援をしたいと思ったのかを考察してきたいと思う。
下記の『水・風・光を全自動管理で植物を枯らすことはない!スマートプランター日本初上陸』を考察していく。
こちらは室内で植物の発芽から生長、開花までを自動管理するスマートデバイスプロダクトとなっている。目標金額の583%、支援者280人で終了をしている。
<良い点その1>サムネイル画像のインパクト、概要がわかる
支援したいプロジェクトを探す際には、サムネイル画像をみてインパクトがある、面白そうと思った記事が目に留まり、その後にタイトルを読んで、興味があれば詳細を見る。
逆にサムネイル画像が暗い、文字がなく何もわからない記事は目に止まることもなかった。
サムネイル画像とタイトルで何をしたいプロジェクトなのかが分かる必要があり、いかに印象を残せるかが重要だと感じた。
なぜ、サムネイル画像とタイトルが重要なのだろうか?
下記の画像のように、各プロジェクトはサムネイル画像が半分、残りの半分をそれぞれタイトル、現在の支援額等という比率となっており、サムネイルとタイトルで4分の3程を占めている。そのため、まずはサムネイル画像でインパクトを残して、タイトルで補足をすればよいようだ。
実際に今回の支援をしたくなったプロジェクトでは植物が怪しいガラス張りの機械に格納されているインパクト抜群の画像が目に留まり、そのあとに『水・風・光を全自動管理で植物を枯らすことはない!』という過去に植物を枯らしたことのある自分には魅力がありすぎるタイトルに興味をそそられた。
<良い点その2>共感を得られる
次に、目に留まったプロジェクトをクリックし、詳細な内容(活動状況、コメント、リターン)を読んでいく。
詳細情報が載っているページにはプロジェクト内容、リターン内容、支援者のコメント等が記載をされていている。
今回の支援をしたくなったプロジェクトでは開発ストーリーというものがあるので一部抜粋をした内容を下記に記載をする。
自分は太字で記載してある内容に共感を得て、このプロジェクトを支援したいと感じるようになった。
その他にも、このプロジェクトを始めるきっかけとなったエピソードなどが綴られており、このプロジェクトを成功させてほしいという思いが強くなった。
このように、読んでいる人に共感をしてもらうことが支援者を増やす大きなカギだと感じた。
まず困っていること、あったらいいなや不安に感じでいることを記載をして『確かにこれが解決できたらいいね』『こんなモノがあったらいいな』といった共感をさせてプロジェクトに興味をひかせることが重要なようだ。
<良い点その3>プロダクトを使用しているイメージができる
今回の支援をしたくなったプロジェクトでは、実生活のどのようなときに使用するのかをターゲット層が実際に使用しているシチュエーションを動画や画像で添付しているので自分が使っているイメージをすることができる。
以下は自分のもしこのプロダクトを自分が手に入れた時のイメージである。
・置く場所:ローテーブルの上
・育てる植物:過去に水のあげすぎて枯らした植物
・夜は照明として使いたいな
このように自分の使っているイメージができるとプロダクトを扱ったプロジェクトの場合にはこれを欲しいと閲覧者に感じさせ、支援者したくなるのではないか。
惜しいプロジェクト
次に観葉植物に関するプロジェクトのうち、良いプロジェクトだがサクセスはできなかったものを2つ挙げていき、どうすればサクセスできたのか分析を行っていこうと思う。
まず、『タイ直輸入の希少観葉植物ショップを開きたい!』というプロジェクトで目標金額の22%、支援者15人で終了をしている。
<惜しい点1>インパクトが足りない
<良い点その1>が満たされいないことが大きいと思う。
このプロジェクトではサムネイル画像が観葉植物のみで、画像からは何を目的としたプロジェクトなのかが分からない。
また、タイトルもたんぱくで『タイ直輸入の希少観葉植物ショップを開きたい!』というだけでは何が他のサービスとは異なるのか、強みがよく伝わらない。
今回の場合だと、画像をインパクトのある画像にしたり、例えばタイトルに『日本ではどこでも販売していない』といった強みを入れれば興味を持ってくれる人が増えたのではないか。
当プロジェクトの詳細ページには下記のような強み(アドバンテージ)が記載されていたのでこちらをタイトルに組み込めたら支援したという人も増えたかもしれない。
もう一つの惜しいプロジェクトについてだがこちらは『孤独孤立から心を守るための屋内緑化を広めたい!』というプロジェクトで目標金額の46%、支援者34人で終了をしている。
このプロジェクトは一つ目のプロジェクトと異なり、サムネイル画像にテキストがあってインパクトとまではいかないが何をしたいのかわかる。
だが、こちらもタイトルをもう少し、他のサービスとは異なるのか、強みは何なのかを入れたほうが良かったかもしれない。
<惜しい点2>共感させるのではなくプロダクトの良さで勝負をしている
このプロジェクトについてはサムネイル画像とタイトルに興味をもって詳細ページへ飛ぶ閲覧者は一定数いると思う。
自分が惜しいと思ったのは詳細ページでプロダクトの良さはわかっても、閲覧者に共感が得られるようなストーリーやエピソードの記載が少ないということだ。
『この製品を使うことでこんなメリットがあるよ』や『こんな革新的な技術を使っていてめちゃくちゃ良いプロダクトだよ』という記載が多く、ネットショッピングの商品紹介のようになっていた。
クラウドファンディングは人々の共感を得て支援をしてもらう場なので、ネットショッピングのように魅力的なサービス・商品を購入してもらう場とは異なるのでそこを切り分ける必要があったのではないだろうか。
自分のストーリーやこのプロダクトを開発するに至ったエピソードからプロジェクトに対する熱意が伝わるようにした方がよかったと思う。
まとめ
今回の記事では観葉植物を扱ったクラウドファンディングの記事を調査・分析して、文章を執筆する際にどうすれば多くの人に読んでもらえるのか、読者の共感を得られるのかを考察した。
自分がクラウドファンディングを実施する際には今回の調査・分析を活かしてサクセスできるように頑張りたい。
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