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創り手と受け取り手

学びを楽しく教育エンターテイメント
いーちゃんこと、岩崎弘資(こうすけ)です。

本日のテーマは「創り手と受け取り手」

経営を教わったときに「何かをしてもらいました」というような言葉は減らしなさいと教わり、自分に対してやってもらったということではなく、授けていく生き方を教わってきました。

本日は与えていく方が人生楽しいと思えるような話を1つしていきます。

これは中国に伝わる、とある兄弟のお話です。

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兄弟が馬車で山道を進んでいるとき、突然雨が降ってきました。
すると2人は雨でぬかるんだ道に足を取られてしまい、馬車は転倒し、兄弟は呆気なく死んでしまいました。

死んだあと2人の魂は肉体から離れ、閻魔大王のところに行きます。
大王は「お前たちが人間として生きた人生はとくに悪事はなかったが、目立った善行もなかった。次も引き続き、人間として生まれ変わるがよろしい。裁判官よ、次にこの人が行く家族はどこだ?」

あの世の裁判官は言います。
「2つの家族がいます。朝家(ちょうけ)と社家(しゃけ)です。
朝家に生まれるものは常に他人に自分のものを与える運命
社家に生まれるものは一生ほかの人から与えられることになる運命です。」

大王は2人を朝家と社家に生まれ変わることを決めました。
兄はふと思います。もし自分が朝家に生まれたら他人に施すために懸命に働かなければならない。それは大変な人生だ。他人から与えられる方が楽だ、と。
彼は素早く大王の前にひざまずきお願いをしました。

「大王様、どうか私は他人に与えるだけの人生は非常につらいものです。
私を社家に生まれ変わらせ、他人から与えられる人生を送らせてください。」

それを黙って聞いていた弟が口を開きます。
「どうか私を社家に生まれ変わらせてください。私は社家に生まれて人々に与え、助けたいのです。それによって私は人々と善縁を結ぶことができるでしょう。」

大王は兄弟の願いを聞き入れ、2人をそれぞれ長家と社家に生まれ変わらせました。

困っている人々を助けると誓った弟は、高貴で裕福な朝家に生まれて、ひとり息子として大層かわいがられてとても頭が良かったです。
いつも友好的で、人々を助けた彼の行為に両親も触発され、一家は蓄えた財産で困っている人々を助けました。
彼の行為は評判となり、人格者として人々から尊敬されました。

一方、社家に生まれた兄は非常に貧しい家で物乞いをして生活をしていました。
彼は人々と人々に施しと同情を受けながら一生を送りましたとさ。。。。

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たくさん人から与えられた方が楽だ。
そう思っていましたが、与えられるために物乞いをしたり同情を受ける人生しか送れなかったというお話です。

最も難しいことは自分ひとりだけうまくいくということ。
誰かが上手くいっているということは、負けている誰かがいるから頑張らない方がいいのではないか、そう考えていたときもありました。

ただ、自分が勝っていくためにはどうやっても人を勝たせるしかない、
ということに気づいたのです。

誰かに与えて、誰かを喜ばせたりすればするほど自分も勝っていく。
与えることの喜びです。

プレゼントを貰ったりすると嬉しいですが、このときに大切なのは
貰うことによって生まれてくる感情を誰かにも渡してあげる
ということです。

この感情を独り占めしようとすると、いずれ無くなっていってしまいます。
ときには受け取ることも大切です。
大人になるにつれて、親や周りの人がたくさん自分を育ててくれるためにたくさん受け取ってきたので、大人になったらより与えていき、受け取ることが大切なのです。

優しくされたら「ありがとう」と受け取り、ありがとうと思った気持ちをその本人にも返しながら、誰かにできることはないかなと考えれば考えるほど、わくわくして楽しくなります。

決して与えることは自分の物や何かが減っているわけではないのです。
結果的にはちゃんと自分自身に返ってくるのです。

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