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【小杉湯×となり 防災の湯 vol.1】防災講習会レポート!

みなさん、こんにちは。番頭のみずきです!小杉湯では”みずきち”と呼ばれています。というのも小杉湯には、みずきという名前のメンバーが5人います。私は小杉湯では4番目みずきであり、こちらの呼び名を任命いただきました。小学校の時にもみずきがクラスに3人いたのですが、私の時代はみずきという名前がトレンドだったのでしょうか、、、
すみません、かなり余談でした。


さて、ここから本題です!
1月19日(木)に杉並区防災課の方と無印良品西友荻窪の方にお越しいただき、小杉湯の運営メンバーと小杉湯となりの現場スタッフが参加して、防災講習を開催いたしました。

杉並区役所危機管理室防災課長 土田さん


なぜ防災講習会を開催したのか?

防災講習会資料

高円寺というこの地に看板を掲げ、89年の歴史をすごしてきた小杉湯と、その横に新しい建物を据えこれからも銭湯のある暮らしのよさを伝え広げていきたい小杉湯となり。
それにかかわるスタッフと、そこへ行き交うみなさんの命も守れるようになりたい、そんな思いから取り組みは、はじまりました。

というのもご存知の通り、日本は地震大国であり、いつ、どこで大きな地震が発生するかは予測がつきません。30年以内に大地震が起こる可能性は70%とも言われています。

私自身、中越地震、中越沖地震、東日本大震災と大きな地震を3回ほど経験したことがあります。中越沖地震の際は、目の前で祖父の家が半壊してしまいました。幸い家族は無事でありましたが、少し時間がずれていたら私も家族も棚の下敷きになっていたと思います。
大きな地震の被害にあった直後は被災者の方も、そのニュースを見た方も防災意識が高まり、身の回りでできる対策を行う方々が多くいると思います。ただ、地震発生から少し期間が経つとこの防災意識が低下してしまい、次に大きな地震が起こった時に、「もっと対策をしておけば良かったな」と後悔してしまうことがあると思います。私自身、まさしくそうでした。
そのため、日頃から防災意識を高めていきたいという思いがありました。

また調べてみると小杉湯と小杉湯となりがある高円寺北3丁目は、地震発生時は、延焼などの火災のリスクは非常に高く、災害時の避難や救助がしづらい地域ということがわかりました。

こういった状況もあり、杉並区役所防災課長土田さんにご相談させていただき防災講習会を行うことになりました。

防災講習会ではどんなことをしたのか?

防災講習会は2部に分けて行いました。
1部:防災課長土田さんからの講義
2部:小杉湯、小杉湯となりの防災について考えるワークショップ

講義を真剣に聞くスタッフと小杉湯3代目ゆうすけさん

講義で防災について様々なことを教えていただきました。
その中で特に大事だと感じたことは「減災」「自助」「共助」の3つです。

<減災>
「災害、または災害による被害は生じるもの」という考えを前提とし、その被害を最小限に抑えるために備える事前対策のこと。
1995年に発生した阪神淡路大震災の経験から生まれた取り組み。

参照:https://www.alsok.co.jp/person/recommend/1050/

<自助>
各家庭で非常食を備える、避難する場所を事前に確認するなど「自らの生命は自らが守る」という考えのこと。

<共助>
地域やコミュニティといった周囲の人たちが協力して助け合うという考えのこと。

恥ずかしながら、防災講義を受けるまでは、言葉は聞いたことはあっても意味はきちんと理解していませんでした。
前述した通り、小杉湯のある高円寺北3丁目は、「木密」と呼ばれる木造住宅の密集地であり、地震発生時は、延焼などの火災のリスクは非常に高く、災害時の避難や救助がしづらい地域であります。
また、細い道が張り巡らされた地域のため、消防車や救急車も入ってくるのが難しく救助などが遅れる可能性も高い場所ということもわかりました。

日頃から減災に向けて取り組みをすること、「自助」と「共助」が命を守るうえでとても重要だということを実感しました。

2部:小杉湯、小杉湯となりの防災について考えるワークショップの様子

土田さんからの講義のあとは、小杉湯チームと小杉湯となりチームと2つに分かれてワークショップを行いました。その際に、日頃から防災訓練を行っている無印良品西友荻窪の方にも各チームに入っていただきました。

無印良品西友荻窪では、スタッフ一人一人に災害時の役割が振り分けられているそうです。シフトを組む際も、その役割を考慮したうえで組むとのこと。これはすごい、、、避難ルートや集合場所も入社研修の際に伝えるそうです。

いつものもしもハンカチ
緊急時に役立つハンカチの活用法が、わかりやすくイラスト入りで描かれています

こういった無印良品西友荻窪で行っている取り組みを教えていただいたり、連携できることはないか相談させていただきました。
そのうえで小杉湯側では、自助、共助についてできることを考えみんなで書き出しましました。
「日々片付けることって自助だよね!」
「避難通路を整理したい」
「備蓄も準備しよう」
など、これまで防災について議論する機会がなかなか取れていなかったため、今回のワークショップを通して今後どうしていくかみんなで議論することができました。

小杉湯チームの出てきた内容ワークショップで書き出した内容

小杉湯となりチームでは何をいつ実行するのかスケジュールに落としてまと めていました。お互いの発表を聞きながら今後一緒に協力しながらできることがないか相談しました。

小杉湯となりチームの出てきた内容ワークショップで書き出した内容
小杉湯となりチームの発表の様子


防災講習会後の取り組み

現在はワークショップで議論したことを小杉湯となりと連携しながら、日々の運営に取り入れて実践しています。

収納棚に転倒防止突っ張り棒を設置

<取り組み例>
まずは自助からということで
・事務所や在庫を毎日片付ける、整理する
・滑り止めの設置
・転倒防止突っ張り棒の設置
などなど1つずつ対策を行っています。また小杉湯防災会議を隔週に1回、小杉湯となりとの合同会議を月に1回行っており日頃からみんなで防災について考えていく機会を設けるようにしました。

また小杉湯となりのスタッフと共に災害時の避難所までのルートを実際に歩いてみる「防災さんぽ」も先日実施しました。

防災さんぽの様子

防災さんぽの詳しい内容について小杉湯となりチームがまとめてくれていますので、ぜひそちらも読んでみてくださいね。


毎月湯はじまります「防災の湯」

防災の湯POP

3月31日(金)〜4月2日(日)小杉湯では第一回、「防災の湯」を開催します。
これは防災講習会後に実施を決定した取り組みの1つです。もしもの災害の時に備え、"防災について考えるきっかけをつくりたい"という想いから防災の湯を開催することにしました。今後は月に1度、「防災の湯」を開催していく予定です。

お風呂は、備長炭の湯となっております。備長炭には悪臭を取り除いて消臭してくれたり、汚れとなる物質を吸着させることで水を浄化させてくれます。乾かして再利用もでき、災害時でも小杉湯が清潔なお風呂を提供することにも役立ちます。また火をつけて、調理や暖を取ることが出来るので小杉湯では備長炭を常に備蓄をしています。

杉並区の防災に関する冊子
無印良品防災グッズ

また防災の湯開催時は番台前で、杉並区の防災に関する冊子の配布、無印良品西友荻窪からご提供いただいた防災グッズの展示、無印良品オリジナルのフリーペーパー配布を行っております。是非お手にとってご覧下さい!

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
日々のくらしに寄り添う小杉湯と小杉湯となりは、これからもくらしの備えを進めていきます。
まずは、できることから。


文章:みずきち
編集:ひろし、りょうくん、たける


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