本屋的な銭湯と、銭湯的な本屋
ミルク風呂の中で、インターネット上で、こんにちは、こんばんは。
小杉湯の待合室に、小さな本屋さんがあることを知っていますか?
2021年12月『湯守文庫』として待合室の真ん中でポップアップで本を扱うところからスタートし、現在は『本屋ゆあがり』として販売を行っています。
これから、小杉湯の半径500mに住んでる・勤めてる本好きご近所さんと一緒に、活動を進めていくところです。
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初めまして、小杉湯の本屋さんを担当しています、まーちんといいます。
普段はITの仕事をしていて、土日や平日の仕事おわりに本や本屋さん、コミュニティに関して活動をしています。
2022年に小杉湯の本屋さんの活動にどっぷり浸かりたくて、高円寺に引っ越してきました。笑
今回、記事を書こうとなったのは、六本木の文喫さんとのコラボ湯『出会いの湯』で、たくさん本を取り扱うことが、きっかけです。
せっかくだから、小さく始めていた『小杉湯の本屋さん』について知ってもらいたい。小杉湯好きのみなさんに、馴染むだろうなぁと思って選んだ本のご紹介がしたい。そして、気に入っていただけたら、小杉湯の続きの時間をおうちでも過ごしてもらいたいという気持ちで書き始めています。
お風呂で読んでる方は、のぼせないように、少しずつ読んでもらえたらと思います。水分、取ってくださいね。
6月17日(日)には、半径500mのみんなと一緒に、軒下で本を販売します。こちらはタイトルがわからないように包装してあります。本を選んだご近所さんのコメントをみて、じんわり感じて、自分にプレゼントする気持ちで選んで、ぜひ楽しんでみてください。
銭湯と本屋の似てるところ
銭湯と本屋って似てるよなぁとおもっています。
例えば、1人で来ることが多い。
ほっといてくれる。
そして何より、オフライン。
アパレルなどのお店だと、店員さんが推してくれるけど、銭湯や本屋の場合は、場所が推してくれます。
どういうことか。
銭湯ではドライヤーの使い方やゴミの捨て方などの案内や、銭湯の周りで行われるイベント(小杉湯では健康ラボや、小杉湯となり、女風呂にあるお悩み掲示板などなど)のポップが、
本屋では選書フェアのタイトルや、本の置き方、書店員さんのポップが推してくれる。
これって、掲示物なので、情報を自分で探して選んで手に取れるようになってるなぁと感じてます。
個人的に動画のコンテンツが苦手で、その理由が、欲しい情報だったらいいけれど、そうでない場合が多く一方的に感じるからなんです。
掲示物は、自分で気になったら見る、読む、形になっているんじゃないかなぁと思います。似てますね。
もう一つ。
料金が一律、というところ。
銭湯は公衆浴場なので、一律です。
本も法律で新書の販売価格が決まっているので、どこで買っても同じ値段です。
銭湯も、本屋さんも、ここだからお風呂に入りたい、ここだから本を買いたい、になるから売上を立てられるようになるのかなぁとおもいます。機能だけなら、お風呂はおうちでいいし、本はAmazonでいいですもんね。
ちなみに、わたしはお家の風呂も使うし、AmazonもKindleも利用します。
情報過多の時の避難所的に、小杉湯と本を活用しています。
駆け込み寺っていうけど、寺に駆け込んだことはありません。
もしかして現代の駆け込み寺で身近なのは、銭湯なのかなと、小杉湯の宮造りの天井を眺めながらぼんやり感じます。うん、そうかもしれない。
小杉湯と選書の馴染むところ
先月の5月18日(ことばの日)に先駆けて小杉湯では<もじとことばの湯>を開催しました。
お風呂の中で <ことば> に触れられる機会を、と思って、
みんなで<ことば>を選び、ポップにして、お風呂の中でご覧いただけるようにしました。
選りすぐりの本
では、いま小杉湯選りすぐりの本たちを紹介していきます。
寄り添う友のような歌集副読本『老人ホームで死ぬほどモテたい』と『水上バス浅草行き』を読む
岡本さんの『老人ホームで死ぬほどモテたい』を上坂さんが 、上坂さんの『水上バ ス浅草行き』を岡本さんが読みあった『歌集副読本』。短歌は解説をされることがあ まりなくて、短歌に触れる最初の書とし てもおすすめです。どんなふうに解釈して読んでも読者のものになる世界。
羽みたいな短歌 |ショート・ショート・ヘアー
短歌は映画の半券のよう、 と表現する水野さんの歌集。自分もちょっと書いてみようかなって気になります。こっそり日記にしたためてみるのもアリ。
おうちでも小杉湯の続きの時間をどうぞ
ちょっとだけしんどい時、ゼロにもどる場所『銭湯』。 ゆあがりのぽわぽわした気持ちを、小杉湯から持ち帰ってほしい。 偶然出会ったことばと一緒に、おうちでも小杉湯の時間のつづきをどうぞ。ぜんぜん文字を読む気がしなくても、パラパラとながめられる本をあつめました。
購入は番台までお声がけください。
出会いの湯選書
2023年6月16日(金)〜18日(日)六本木の文喫さんと、コラボをしています。
小杉湯の半径500m付近に住んでいる本好きメンバーの集まる本屋さんチームで文喫さんに伺い、選書をしました。
<おすしの折詰スタイル>(サザエさんでおなじみのアレです)にラッピングし、 1冊ごとに選書理由を手書きでつけました。ぜひお手に取ってみてください。
最後に・・・
小杉湯の半径500mぐらいに住んでいる本好きのかたと一緒に、小杉湯の本屋さんを盛り上げていきたくて、5月14日(日)に、座談会を開催しました。
今後、「小杉湯の本屋さんの名前を決めよう」とか「どんな活動をしていこうか」といったことをみんなで話し合っていく予定です。興味ある人がいらしたら、ぜひお声がけください。