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人形屋佐吉(マリアの心臓)について


【人形屋佐吉(マリアの心臓)に委託した人形が、消えてしまいました】


消えたのは「ミリアム」という人形です。
作品の保全や、今後のカタログレゾネの制作の為に人形の行き先を確認するために、「ミリアム」について訪ねたところ、預かっていないとの返事が返ってきました。

「ミリアム」

「ミリアム」は、人形屋佐吉/マリアの心臓・主催の「大正ロマン人形展覧會」(2012年・鳩山会館)の展覧会中に出品した作品です。
 鳩山会館での展示以降預けたままになっていた「ミリアム」の返却をお願いしたところ「驚いた!その子は預かってませんよ」との返事が返ってきました。(こっちが驚いたわ)。マリアの心臓店内で何度も飾られているのを確認していますし、お客様も見ています。近年まで店内で飾られていた画像もあります。それをまったく預かったことがないと開き直っています。
「作品の保全や、今後カタログレゾネの制作の為に連絡を取り、改めて写真撮影を行うなどのお願いをするために、作品の行方だけでも把握しておきたいので販売先を教えてほしい」と要請したところ、帳簿が無いとの一点張りで、人形の行き先はわからないと開き直っています。

現代創作人形の販売においては第一人者であり、業界を牽引してきたといえば聞こえが良いですが、人形博物館として蒐集してきたコレクションをお披露目する展示が行われ、そこに作品を預ける形で作家が参加しており、厳密にはギャラリーとは言い難い様態で受け入れられてきた為に、作品の販売についての話をややこしくしています。佐吉氏に憧れて、他所のギャラリーや展示会で買い集めてきた人形を自前の店で作家に許可も取らず値段を変えて売る、という(転売ですね)コレクターと関わってしまってトラブルになった事があったのですが、それの何が悪いの?という認識の方もいるのではと思います。

【人形屋佐吉について】


人形屋佐吉は、片岡佐吉氏が運営している人形を中心にしたギャラリーで、パラボリカ・ビスが本格的に創作人形を扱う以前、創作人形をほぼ一手に扱ってきた店です。
人形ギャラリーを名乗ってはいますが、蒐集物と転売物を飾って販売する形態で、「作家とコンタクトして新作を含め展示についても協議しながら、展覧会を行ない、販売する」と云う、画廊・ギャラリーの形態をなしていません。ギャラリストとしてその態度も姿勢も最悪です。作家にも、お客にも、出版社、他のギャラリストに対しても、[恫喝]をして、思うように進めていく形をとっています。

【人形屋佐吉と私(中川多理)との関係、そして納品した人形たちのこと】


人形屋佐吉およびマリアの心臓には、2011年「少女アリス展」から14点の作品を納品してきました。

少女アリス展出展作品
「モノクローム-アリス」

2012年の「大正ロマン人形展覧會」(鳩山会館)以降、一切作品を納品していません。それ以降にマリアの心臓内で販売された作品は、お客から仕入れて、販売すると云う全て作家の預かり知らぬ所で行われた売買です。2012年に納品した「杏子(あんず)」は納品価格35万円である方に販売したと伺っていたのですが(その際に手数料を引いた金額・作家取り分を受け取っています)その後お客様にお渡しした形跡が無く、後日もそのまま展示されていて、80万円の価格が付いて売られていました。のちにその金額で購入した人が、杏子そっくりの人形を作ってギャラリーに持ち込むなど問題行為を行っているのが発覚し(好きで憧れて似てしまった、というものでは無く完全に目コピしたもの)佐吉氏に顧客情報を問いただした所、「帳簿をつけていないから、誰に売ったかわからない」との返答でした。

(古物販売であるなら古物商として帳簿は必須なのでは?)

【杏子(あんず)】


「杏子(あんず)」

杏子以外にも、購入されたはずなのに短期間でマリアの心臓に出戻っている作品があり、作家としては「お客様が気に入らなくて返却してきたのかな…」と事情を聞けずに黙認してしまっていたのですが、他にも「(お客様が)人形を展示に貸したらそのまま返ってこなかった」「衣装やパーツが無くなって返ってきた」「貸した人形はもう売り払われていて、違う人形が返ってきた」など、色々耳を疑うような話を聞いています。

「紅禿(べにかむろ)」
海外の方に転売譲渡。
悪質転売者からの転売物。
海外の方に転売譲渡。

まだ若手であったのと、創作人形黎明期というか、多少強引で超法規的な手腕でのし上がってきた人物という認識もあったので、(また、それまでお付き合いのあった店(横濱浪漫館/現:コルメキッサ)のパワハラが酷かったのでそれよりはマシという思いもあり)おかしなことをされても「人形業界ってこんなもんだよな」と流さざるを得ませんでした。ある程度お世話になったという気持ちもあったので、その後の転売行為や諸々については渋々目を瞑ってきましたが、悪質転売者からの転売作品をマリアの心臓で多数扱うなど目に余る行為が続いていたので佐吉氏に確認をしたところ「知らない。やってない。覚えてない」とのことでした。

これらのやり取りは、メールを使えない(らしい)佐吉氏の代わりに息子さんが間に入って行っておりました。ですが、途中で息子さんが精神的に参っているとのことで投げ出してしまい、佐吉氏は執拗に電話かLINEでのやり取りを迫ってきます。佐吉氏は、口頭による恫喝で相手を煙に巻くということが常習でしたので、直接話をしたくありません(初手で恫喝しておいて後で優しくするDVの手法なんですが、私もやられたし、友人の作家や仕事関係の方も証言しています。お客様を怒鳴りつけている光景も見ています。)証拠の残る文章でのやり取りをお願いしていますが、結局、現在までのところうやむやになっています。


【これからの要望】


要求に返事すらしていない佐吉氏に対して、これから要望を出していきたいと考えていますが、それとは別に、マリアの心臓で転売された作品について、過去に知らずに買われてしまった方が居たら御一報頂ければ幸いです。海外に散逸している作品もある様です。
「ミリアム」はお代も受け取っていませんし、販売されたというお話も聞いておりませんので、マリアの心臓にあるという前提で返却要求をし続けますが、販売されている可能性もあります。もしお持ちの方、見かけた方はぜひ、ご一報いただけるとありがたいです。

作品の行方を探している作品名と画像を一覧します。
ぜひ下記Contactにご一報をお願いします。


「モノクローム-アリス」2011年作


「モノクローム-アリス-3」2011年作


「白髪小僧」2011年作


「杏子(あんず)」2012年作


「キオン」2012年作


「ミリアム」2012年作


「幼子(おさなご)」2012年作

「花迷宮」2014年作 悪質転売者からの委託品

「インバネスの少年-黒羽」2014年作
悪質転売者からの委託品


「田舎医者の少年」2016年作
悪質転売者からの委託品





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