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自転車通勤(通学)のハードル② 駐輪場の確保

自転車通勤をするということは勤務時間中長時間にわたって自転車を停めておくことになります。つまりほぼ毎日、8時間程度自転車が自分の目が届かないところに置かれるということになります。使う自転車がママチャリであればそんな気にならないかもしれませんが、高価なクロスバイクやロードバイクの場合、駐輪している間にいたずらされないかがすごく気になると思います。正直なところ私は数十万円するようなロードバイクを自転車通勤に使う度胸はなく、自転車通勤にはクロスバイクを使用していますが、私の経験も踏まえて駐輪場の確保の必要性を紹介したいと思います。

自転車を駐輪している間に気を付けたいことは
- 自転車(全部・一部パーツ問わず)の盗難
- タイヤやワイヤー類を切るなどの車体へのダメージ(悪意をもった悪戯)
- 隣の停めていた自転車が倒れた等でつく車体への傷(故意ではない)
があります。

この中で最も精神的にも金銭的にも痛いのが盗難です。盗難にあわないためによく紹介されているのが地球ロックという鍵のかけ方です。ただホイールとフレームに鍵をかけてだけでは、鍵がかかったまま担いで盗まれる、あるいはホイールだけはずしてそれ以外の部分を盗むなど簡単にできてしまいます。
地球ロックとはホイールとフレームを一緒に駐輪場の柵など絶対に外されないものに固定することですが、地球ロックすることはロードバイクやクロスバイクを乗る人はほぼ全員知っているかと思いますので、地球ロックする前提でそれ以外に気を付けることはないか考えてみます。(これからロードバイクやクロスバイクに乗り始める人のためにも地球ロックについては別記事で詳しく紹介したいと思います)

地球ロックするのが前提として、ではどこに停めたらいいかです。ポイントは3つ、会社に近いこと、いたずらされにくい管理人がいるような場所、駐輪料金です。一番いいのは会社の敷地内に駐輪場があることです。会社の駐輪場であれば関係者以外が立ち入る可能性が低く、いたずらされることはほとんどないと思います。ただほとんどの人は都心のオフィスビルのある区画を借りているケースなど会社専用の駐輪場はなく、どこか別の場所に合法的にとめなくてはいけません。路上駐輪禁止の場所に停めるのはもっての他なので、選択肢としては路駐禁止区域以外の路上か公共の駐輪場ですが、路駐禁止となっていない場所でも路上に止めるのはお勧めしません。人通りの多いところへの路駐は盗難やいたずらが極めて高くなるためです。では人通りが少なければ路駐もOKかというとそういうわけではなく、私は日中めったに人の通らない路上に駐輪していたことがありますが、前輪をナイフで切られていたということがあります。人間の心理として人通りが多かろうが少なかろうが、路駐禁止の場所であろうがなかろうがそもそも路駐している自転車は邪魔と感じるものです。悪意を持った人であれば路駐している邪魔な自転車に嫌がらせをしようとなることがあるのかなと思います。人通りが少ないということはいたずらするのをほかの人に見られづらいということもあって、被害にあったのかなと思っています。
そこで私は基本的には公共の駐輪場へ停めることをお勧めします。駐輪場に係の人がいる、あるいは柵などで囲われているなどいたずらのために近づきにくいと場所がよりお勧めですが、記事トップの画像のような歩道上にある有料の自転車ラックに停めるだけのタイプでも、いたずらされる可能性は格段に減るという印象を持っています。

地球ロックをしていても駐輪場に停めていても、盗まれたりいたずらされることを完全に防ぐことは不可能です。ですが、路駐することに比べればそのリスクは格段に減らすことができると思います。

私はこれまで通算3年ほど自転車通勤をしていますが、路駐していたのは当初の3か月間、それ以降はずっと駐輪場に停めています。
この3年間で以下のような事件が起きています。(初めの2件が路駐していた時、それ以外は駐輪場に停めていた時のものです)

- タイヤの空気を抜かれていた(パンクはしていない)
- 前輪をナイフで切られた
- ブレーキワイヤーにいたずらされていた(その場で直せる程度)
- パンクしていた(走行中にすでにパンクしていたか、駐輪中にパンクしたかは謎) x 4回 
- 隣の自転車が倒れてきていてフレームなどに傷がついた(回数は覚えていないけどよくあります)

パンクについてはいつか別記事で紹介したいと思いますが、4回中3回は自分に原因があったもので、まったく身に覚えのないものは1回だけです。実績から見ても駐輪場に停めたほうがトラブルの回数が少ないと思います。正直なところ隣の自転車が倒れてきて傷がつくのはもう避けられないアクシデントと割り切るしかないと思っており、こういった経験からしても10万円以下のクロスバイクなら多少あきらめもつきますが、超高価なロードバイクでの通勤・通学は個人的には選択肢に入っていません。

また駐輪場はどこでもよいというわけではなく、なるべく会社近くのほうが利便性もよいです。あまりに遠くて歩く距離・時間が長くなりすぎると何のための自転車通勤のメリットが薄れていってしまうと思います。会社の最寄り駅前に駐輪場があれば月極で契約してしまうのが一番いいと思います。私の場合は長期契約できる駐輪場が近くにないので、○○時間当たりXX円というタイプの駐輪ラックに停めていますが、定期契約でない場合、駐輪スペースが埋まっていて停めたいときに停められないというリスクがあります。それを避ける意味もあり(ほかにも理由はありますが)、私は少し早く出勤して、利用者が少ないうちに駐輪場を確保することにしてます。今のところ停めたいときに停められないことはないのですが、場所によってだいぶ傾向が変わると思うので、事前に下見に行くのが良いかもしれません。私の利用しているところは朝の8時まではガラガラ、8時を過ぎるとどんどん利用客がやってきて、9時前後の会社の始業時間近く、あるいはそれを過ぎると空いている駐輪スペースはほとんどないという状況です。

長くなってしまったので結論もう一度
- 地球ロックするのは大前提
- 路上駐輪はせずに駐輪場・駐輪スペースにとめる。
これをまもるだけでだいぶ自転車を守ることができると思います。安心して業務に集中できるように、そして仕事が終わってやっと帰れると思ったときに自転車が盗まれてた・パンクして乗れないなどがないようにぜひ心がけていただければと思います。

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