パリの大学生活②ーフランス式méthodologieー
Bonjour! やっとvacancesに入りました!学期末で課題やテストに追われていたため、しばらく投稿が滞ってしまいました。
正直、ここ暫く図書館や家に篭っていて、これと言ってネタがないため、とりあえずこれまでの学習について綴ります。
今回の内容はやや真面目な内容になっていますが、これもまたフランスの特徴の一つなので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
ところで、フランスに来て1番びっくりしたことは、
「フランスの大学生ってこんなに勉強するの!?」
ってことでした。
というのも、中間テスト、学期末テスト、プレゼンorレポート、それに加えて授業によっては文献の要約課題があり、コツコツ勉強していないと授業についていけません。
特に、ミシェル・フーコーやエミール・デュルケームなど、日本語版でも理解するのが難しい文献課題が出された時はヒヤヒヤしました。(でも原文を読む機会を作れるのは嬉しい!)
また、授業一つ一つの内容もかなり盛りだくさんで、それを聞いて理解し、覚えるのにもかなり時間がかかりました。
個人的にプレゼンやレポートは、家で万全に準備しておけばなんとかなるので比較的楽だと思っているのですが、中でもつまづいたのはテストです。
フランスのテストは、基本的には、出された主題についてのdissertation(小論文)、または、課題文のcommentaire(論評)のどちらかです。これらは、フランス式の決まった形のméthodologie(方法論)に基づいており、外国人留学生にとっては、それを理解して書くのが難しいです。
じゃあ、フランスのméthodologieって具体的に何なの?ということですが、現在の私なりの解釈を書いていきます。
まずは、introduction (導入)
dissertationの場合は、主題の中の一つ一つの単語の定義の確認、commentaireの場合は、その課題文はいつ、どこで、誰によって書かれたのか、書かれた年には何が起こっていたのか、書いた人物はどんな人物なのか、などの解釈を行います。その上で、problématique(問題提起)を提示します。
problématiqueを短い時間で捻り出すのが、フランス式méthodologieの中で1番難しいところです。先生には、よくdescriptifなのは避けなさいと言われますが(要は事実だけをタラタラ述べることになるようなものはやめなさいということ)、実際私も、何をどうすればdescriptifではなく、よりクリティカルなproblématiqueを生み出せるのか、未だに理解できていないです。
次に、développement (本題)
problématiqueに答えるのに必要な要素を、3つの段落に分けて整理をします。私は歴史学部に所属していますが、歴史学のdissertationやcommentaireの段落は時系列またはテーマごとに分けるのが無難なようです。
授業の復習をしているかどうかだけでなく、そこで得た知識を整理してアウトプットできるかが試されます。
最後は、conclusion (結論)
それぞれの段落で述べた要素をまとめ、problématiqueへの解答を提示します。自分の考えを述べるのではなく、あくまで客観性が求められます。
…というようなテストを2時間以内で行います。20分程度で構成を考え、1時間半で文書作成、残りの10分で見直しをします(個人差はありますが)。
周りのフランス人はいつも大体6ページくらい書いていますが、私はなかなか慣れず、まだ4ページほどしか書けません。
なので次学期の目標の一つは、このméthodologieをしっかり身に付けて、フランスの現地学生と同じくらいの量の文章を書くことです!!!
来学期も引き続き勉強に励みます!
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