読書ときどき音楽も#89

「月刊住職 2023年9月号」(興山社)

 本を読むことは勿論好きだけれど、文庫や単行本だけでなく、雑誌を読むことも好きである。
 昔、深夜のバラエティ番組で見たのが最初だったか週刊誌の特集で見たのが先かは忘れたが、ぶっとんだ専門誌があるということで知った「月刊住職」。当然仏教関係者でなく、勤め先でも関連がないので一度読みたいと思いつつ早数年。とある大型書店の仏教本コーナーに普通にあったので脱力した。もちろん購入は怠らないのであった。
 面白本とはいうのは勝手な主観だけで分類すると、「分かってて変なものを作る」ものと「作っている方は真面目なのだが部外者にとっては面白くなってしまう」ものになり、もちろん「月刊住職」は後者である。内容だけでなく広告も仏教関係だけなので、普通の人が読むことを想定していないのが分かってますます興味深い。中身は以前特集でも紹介されていた事件や税金相談はもちろんあって堪能できた。が、それよりも生成AIやビッグモーター事件まで抑えていることに正直びっくり。まだまだ知らない世界が多くて本当に楽しい。

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