他力(ときどき自力も)で楽しむ読書#47

「おちゃめなふたご」エニド・ブライトン(ポプラ社)
 自分と同世代の女性だったら、1980年代に可愛いイラストの表紙や挿絵のポプラ社の少女向け小説に夢中になった時期があったと思っている。
 出会いは学校の図書館だったか、誰かに借りたのかは忘れたけれど1冊読んだら面白さに、全巻揃えた思い入れのあるシリーズ。残念ながら三十数年後の現在は手放してしまったので、電子版出ないかと期待。それでもストーリーを結構覚えているから相当小学生の自分は読み込んだんでしょうね。
 女子校の寄宿舎生活に憧れたのは、この作品がきっかけだと思う。また、主人公をはじめ優等生キャラじゃないのが興味深く、上級生になるに
したがって落ち着くのだけれど、「真夜中のパーティー」の描写が一番好き。出てくる食べ物がとにかく知らないものばかりでものすごくそそられる。多分今だと普通に日本でも買えるお菓子だったりするんだろうなと思っている。換気扇がないから、調理するとニオイが充満する描写がリアル。
 実際は、夜中食べると今は胃もたれ以外起こることはないんだけれどね…
あとは、インドがイギリスの植民地だということを思い出す描写があったり、イギリスとフランスのちょっとした国民性の違いも大人になってから気づくと結構興味深い。


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