読書ときどき音楽も#77

「シャーロック・ホームズの冒険」アーサー・コナン・ドイル/日暮雅通訳(光文社文庫)※電子版

 「シャーロックホームズ」シリーズをとりあえず全編読んでみるの3巻目。といってもこの本は読む前から結構楽しみにしていた。全編読んでみるきっかけになったファンブックでも1冊だけ読むのならこれと太鼓判を押されていたので。実際人気作となったきっかけの本であり「ボヘミアの醜聞」から始まって最後まで12編楽しく読みました。正直長編は中断しつつだったのですらすら読めてしまったのがまず嬉しいし、子どもの頃読んだきりでうろ覚えだった「赤毛連盟(この本では「赤毛組合」)」と「まだらの紐」をきちんと読み直せたことが一番の収穫だった。やっぱり食わず嫌いをせず若い頃に読んでおけばよかったと改めて後悔。だって、「まだらの紐」の挿絵が怖かったもんで…これでパロディ物がもっと楽しく読めるなと読書欲がかなり沸いた。あとは当時のイギリス上流階級の結婚事情や職業婦人の境遇が垣間見えたりと逆に子どもの頃だったら楽しめなかったものもあるからこの歳で読んだこともいいことなのかなとも思ったりもする。まだまだ先は長いから頑張って読んでコンプリートしないと。

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