他力(ときどき自力も)で楽しむ読書#48

「聖☆おにいさん」中村光(講談社)
 書評や漫画のレビューを参考に買ってみることで、「面白かったー」「うわっ、合わねえ…」と一喜一憂する毎日。大体書評は古書紹介以外はおおむね数か月以内に発売された新刊を取り上げるものが多い中、この「聖☆おにいさん」は某雑誌マンガ紹介連載コラムで「まだ単行本化されていない」
とわざわざ強調されていたのが気になり、それから程なくして発売された単行本を買って、見事にはまった。何せ、ギャグにするには恐れ多い有名2大宗教をネタにしている段階でよく知らなくても面白く、また調べてみると結構細かさとそこにぶっこまれるギャグがまた絶妙。両主人公の弟子たちもそれなりに仲良く、また聖母マリアが氷川きよしファンというのがまた渋い。
 作者がよく利用しているのか「IK●A」の店員として北欧神話の方が働いているとは…キリスト教・仏教以外でもそのうち日本神話(自分は「古事記」派)も登場しないかな、と思っている。

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