新しいやり方を伝える方法(中編)

こんにちは😃コッシーと申します。

愛知県で介護事業を運営している会社の介護事業部の統括責任者をしております。

さて、本日は昨日の記事の続きとなりますので、先に昨日の記事を読んでいただけると幸いです。

【さらっと前回のおさらい】

デイサービスの入浴介助のやり方に疑問を持った僕ですが、施設長は今のやり方がベストだと思っており、話も聞いてくれない状態。そんな状況で僕がとった行動とは!?デイサービスの入浴介助方法は変わったのか!?

【現状の問題点から対策方法を考える】

現状入浴介助では以下のような問題点があります。

①人件費や人手不足等の問題から介助を基本的にマンツーマンで行っており、効率よく業務をこなすため、次のご利用者を裸で待機させている。(ご利用者の気持ちや尊厳への配慮が不十分)

②当初の待機人数1人でしたが、時間が経つにつれ、なし崩し的に待機人数が増えてきている(現在は2人~3人)

①の対策に関しては人手を増やさば解決できると考えました。

うちのデイの入浴時間はだいたい9:30~11:30の2時間です。その時間帯にフリーで動けるスタッフを1人余分に配置するだけで状況は一変すると思います。

例えば、フリーの入浴スタッフが入浴が終わる数分前のタイミングで次のご利用者の脱衣を声掛けします。それだけで裸のままで待機することなく、前の方で浴室を出るタイミングで次の方が入れます。フリーのスタッフは時間があれば入浴介助や着脱介助を手伝えば何もしない時間はなくなります。

係る人件費は2時間×時給1,000円×営業日数25日=1か月50,000円の増加になります。50,000円も増加するじゃないか!と思う方もいるかもしれませんが、それにより、裸のままで待機させられるご利用者はいなくなり、またマンツーマンで介助するリスクも軽減するのであれば、十分な価値はあるように思えます。

そして②に関しては①の問題が解決すれば必然的に解決されると思います。

ということから、今回の問題に関しては【入浴介助の際にフリーのスタッフを1人配置する】という対策が良い方法だと考えました。

【今のままで良いと思ってる人に新しい提案は通用しない】

人手が増えれば現場にとっても負担が減ります。しかもその人員増加を現場からではなく、上司から進言するカタチです。断る理由はないと安直に考えてたいましたが、上記案を施設長に伝えたところ、びっくりするほどあっさりと断られました。

「何度も言っておりますが、今のままで問題ありませんので」

この反応には本当に驚いきました。人件費も新しいやり方に対する責任も全て僕が持つというのに、試しもしてくれないなんて、信じられませんでした。

【現場を知る】

この施設長のような対応とる方というのは実は案外多くて、特に現場を全く知らない上からの意見に拒否反応を示すのは、現場で責任感を持って働いている人ほどそのような傾向にあるように思えます。

今回の件も僕が現場をちょっと見ただけで、現場の苦しみや苦労して築き上げてきた今の環境なんて無視して、軽い気持ちで提案してきたと思われているのだと思います。そんなヤツの意見なんて聞くわけないですよね。

僕がなぜ試しもしないで断るのか?と思っているのと全く同じで、なぜ現場も知らないくせに提案してくるのか?と相手も思っているのだと思います。

そう気づいた僕は、次の日から入浴介助に入る事にしました。実際の現場を体験し、その上で改めてこの問題に向き合おうと思いました。

施設長からはめちゃくちゃ嫌がられましたが(笑)、そこは上司の特権で無理矢理入らせてもらいました。

現場に入ることでいろいろと見えてくる事があり、そして真にこの問題と向き合う事が出来たお話は次回へ続きます(まさかの後編へ)。

現場からは以上です。それではまた。

コッシー

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