見出し画像

水やり係の可愛い子

夏場になるとどうしても足が蒸れて臭くなるんですが、この前家の脱衣所がから奥さんが「野良猫でも拾ってきた!?」と叫んでおりました。#足が臭いのは頑張った証

こんにちは、コッシーです。


さて、今年小学2年生になった息子ですが、機嫌の波はあるものの毎日元気に学校に行けています。宿題を「やー!」と怒りながらやる姿や給食袋やマスクを洗濯機に投げ入れる姿などを見ると成長を感じることができ父の目頭は熱くなります。#すぐ泣いちゃう

そんな息子は2年生から『お花の水やり係』に任命されました。毎朝校庭の隅にある花壇のお花に水をあげるというとても大切な役割です。

障害のある息子は何のためにお花に水をあげるのかを分かってはいません。お花に水をあげないとお花が枯れてしまうといったことを理解できていないためか、息子にとってお花の水やりはとても難しいことでした。

嫌々ながら、先生と一緒に手取り足取り教えてもらいながらなんとか毎日こなしていると聞いていました。

最近の息子は自我が出てきたのか怒ることが増えてきました。

ママに「学校行くよ」と言われると大きい声を出して抗議したり、パパに「お風呂に入るよ」と言われると連続グーパンチでパパを殴ったり、ママに「爪切るよ」と言われると「やー!」と言いながら泣いたり、パパに「歯磨きするよ」と言われたら「やー!」と言いながら連続キックをお見舞いしたりするようになりました。#パパの扱いひどくね

僕としては感情豊かになってくれた方が嬉しいですし、自分の好き嫌いを表現できるようになるのも一つの成長だと思うので、息子が怒ることは個人的には良い事だと思っています。

しかし、学校の先生やお友達にもそのような態度を取ってしまうのはやはり問題があります。今のところそこまでひどい癇癪は無いと聞いていますが、それでも以前よりも駄々をこねるようになったそうです。

おそらく今回の『水やり係』も相当先生に苦労をかけているだろうなぁと思っており心苦しいですが、それでも息子の成長を考えた時にこの『水やり係』はとても良い事だと思いますので、申し訳ないと思いつつも継続してもらっていました。

少しでも息子が成長できればありがたいな、そんな気持ちでした。


先日の話です。

僕は平日休みには必ず息子の登校についていきます。息子は集団登校しますし、6年生の子が手を繋いで一緒に登校してくれるので僕がついていく必要は全くありませんが、ただ僕が息子の登校姿を見ながらニヤニヤしたいだけなのです。完全にストーカーなのです。

その日は久しぶりの平日休みでした。いつもと同じように息子の後をコッソリとストーキングしていました。

校門をくぐった息子を目で追っていると下駄箱とは違う方向に歩いていました。

あ、これは絶対に間違えてるなと思い声をかけに行こうと思ったその時でした。

息子は倉庫みたいなところから青いジョウロを出してきました。水道までジョウロを持っていくと蛇口を捻り勢いよく水を出してジョウロに入れ始めました。

いっぱいに水が入ったジョウロをヨイショヨイショと花壇の方へ運んでいきます。なみなみに水を入れたもんだから途中でこぼしたりしながらも一生懸命運んでいます。

この時点で僕の目には涙がいっぱいに溜まっていました。

花壇につくと息子はジョウロをしっかりと掴むと丁寧にお花一つ一つにお水を注いでいきました。

途中でジョウロの水が無くなり水道に戻りまた水をいっぱいに溜めてヨイショヨイショと花壇まで運んでいき丁寧に水を注いでいきました。

息子は全てのお花に水を注ぎ終えるとジョウロを倉庫に戻し、そして下駄箱のある方へ歩いていきました。

どうやら息子はお花だけに水を注いだのではなく、僕にも大量の水を注いでくれたようでした。

僕の顔は涙でぐちゃぐちゃになっていました。


誰かに何を言われたわけではなく、先生から手取り足取り指示されたわけではなく息子はたった1人でお花の水やり係を全うしていました。

どうやら僕は息子を見くびっていたようです。僕が思っている以上に息子は大きく成長しており、自分で出来る事も増えていたようです。

小学2年生で花に水をやるのは当たり前だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。確かに一般的には普通の事なのでしょう。

でも僕は本当に本当に驚いたし、とっても嬉しかったんです。息子の頑張る姿に幸せをもらいました。


息子が校舎に入るところを見届けた僕は急いで家に帰りました。家に帰るとすぐに奥さんにたった今この目で見た息子の感動的な姿を興奮気味に話しました。すると奥さんは眉一つ動かさずに、「え?今更?」と言いました。

どうやら奥さんは息子が1人でお花に水をあげれるのを少し前から担任の先生から聞いていたらしく僕が目に涙を浮かべながら興奮して話す事に全く共感できないようで、むしろ今まで知らんかったんかいお前と怒られました(笑)


この先もきっと息子は僕に成長した姿を見せ続けてくれるでしょう。僕はその度に幸せな気持ちになると思います。

お花の水やり係を任命した息子は、花壇のお花に水を注いだだけではなく、僕や奥さんの心にも水を注いでくれて幸せの花を咲かせてくれました。

本当に自慢の息子です。


それではまた。

コッシー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?