通所介護はコロナ時代をどう生きるか①

こんにちは😃コッシーと申します。

愛知県で介護事業を運営している会社の介護事業部の統括責任者をしております。

さて、介護ニュースJOINTに以下の記事が掲載されましたので、僕なりにうちの事業所の状況と照らし合わせながら(勝手に)解説をさせていただきます。頼まれてないけどね。

【どうやら通所介護のピンチのようです】

簡潔に内容を説明しますと大きく2点あります。まず1点目はコロナの影響により通所介護の利用控えが広がり通所介護が苦境に立たされていると、訪問に切り替えたとしても報酬は雀の涙で事業所を継続していくのが困難だという事。そしてもう1点はヘルパー不足を解消するため平常時も通所介護のヘルパーの事業化を認めて欲しいという内容でした。

【利用控えは二通りの意味がある】

1点目の部分ですが、これは二通りの解釈が出来ると思います。感染の不安から利用者側が控えるケースと休業要請などにより事業所側が控えるケースです。あくまで僕の実感としてですが、利用者側から控えるというケースは今のところほとんど無い状況です。うちのデイサービスの登録者数が約80人でコロナを理由にお休みされている方は1人になります。確率にして約1.2%です(4/14時点での数字です)。周囲のデイサービスを見ても利用者側から利用を控えるケースはそんなに多くないように思われます。それとも東京などの都市部では利用者側からの利用控えが多いのでしょうか。もしかしたら休業要請がかかりデイサービス自体を利用できなくなる事も想定しているのかもしれません。いずれかの事由により仮に利用が控えられたと想定します。その場合どのように苦境に立たされるかを考察してみましょう。

【何にも対策しないのなら確かに苦境だぞ】

例えば定員20名で稼働率80%のデイサービスがあったとします。日曜休みとして月25日営業します。あくまで計算上ですので本来はあり得ないですが、利用者全て5-6時間の利用で要介護度が2だったとします。では月の報酬はいくらになるでしょう。1日の利用者数:16人(20名×80%)、月の営業日数:25日、介護報酬の単位数:663単位、1単位当たりの単価10円(便宜上)と仮定すると【16×25×663×10=2,652,000円】となります。休業要請により運営が全く出来ない状態だと月約265万円がもらえなくなり、利用控えにより利用者が半減したとなると約120万円がもらえなくなります。それだけみるとかなりの苦境だと言っても良いと思います。収入が減った分人件費や賃料などの固定費を減らせるかと言うとそういうわけにはいきません。こういった苦境にたたされ続けてしまうといずれそのデイサービスは廃業に追い込まれてしまうでしょう。

ただ厚労省から通達などを読むとやり方次第では苦境から抜け出せる方法はあるように思えます。次回はその当たりを掘り下げてお話させていただけたらと思います。

現場からは以上です。それでは

コッシー

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