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「さいごに何食べさせたい?」

くまさんの企画が大変賑わっております。どなたの記事も素敵ですので是非ご一読ください。


ちなみに僕の記事もそこそこ素敵です。#自分の記事大好き人間

こんにちは、コッシーです。


さて、冒頭のくまさんの企画に参加させていただき、自分自身が「さいごに何食べたい」かを考えたわけですが、企画の主旨には反してしまうかもしれませんが、どうしても僕には「さいごに何を食べさせたいか」を考えてしまう人がいます。

それは息子です。

そんなの親が考えるんじゃなくて息子が食べたいと思う物を食べればいいじゃないかと思われるかもしれません。確かに出しゃばったマネなのかもしれません。


ご存知の方もいると思いますが、僕の息子には知的障害があります。小学2年生の息子はほとんど言葉を話すことが出来ません。耳が聞こえないわけではなく、発語もないわけでもありませんが、上手く文章にできないというか、話そうとすると単語しか言えず会話をすることが出来ません。

感情の起伏などで息子が何をしたいのか何を訴えているのかはそれとなく理解することは出来ますが、それでも分かってあげられない時もあります。

特に何かしら体の不調を訴えて苦しい時などは、どこが痛いのか、どう苦しいのかが分からずいつも歯がゆい思いをします。

そんな息子ですからもしかすると自分がさいごに何を食べたいかを伝える事が出来ない可能性があります。だから出過ぎたマネかもしれませんが、僕は息子がさいごに何を食べたいのかを考えたいと思うのです。


息子はかなりの偏食で嫌いな食べ物がたくさんあります。果物や野菜全般食べませんし、お肉もケンタッキーしか食べません。「ちょっとだけで良いから食べよう」と少しすくって口元まで持っていっても頑として食べません。

奥さんは毎日の献立にかなり頭を悩ませています。

そんな息子が1番好きな食べ物と言えば間違いなくフライドポテトです。マクドナルドやモスバーガーなどフライドポテトはどこのお店のポテトでも好きですが、特に大好きなのがロッテリアのフライドポテトです。

ロッテリアには『バケツポテツ』と言ってポテトSサイズが4つ分入ったメニューがあるのですが、息子は1人でこのバケツポテトを食べてしまいます。

「1本ちょうだい」と言おうものなら、涙を流して渋々1本だけ渡してくれます。(それでもくれるところが本当に可愛い)

息子が1番大好きな食べ物ということでこのバケツポテトは「さいごの食べ物」として相応しいかもしれませんが、やっぱり自分か奥さんの手料理を食べさせたいと思うのが親心じゃないかと思います。


息子は奥さんの作るカレーが大好きで他のご飯では滅多にしないおかわりをカレーの時はします。僕が作るカレーでは絶対におかわりをしないくせに何故か奥さんが作るカレーだけはおかわりをするんです。不思議ですね。#単純に美味しくないだけだろう

あと息子は僕が作る俵おにぎりも好んで食べてくれます。お弁当の時などには必ず俵おにぎりを入れるのですが、奥さんは「パパの作ったおにぎりが1番好きだから今日も作ってあげて」と言ってくれます。

おにぎりくらい誰でも作れるんじゃね?と思うのですが、愛する息子が1番好きと言われたらそりゃ腕も鳴りますよね。ということで息子のお弁当は毎回僕が作っています。#騙されてるぞ#気付け

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ある日のお弁当。冷凍食品を駆使しています。


親としては自分たちの手料理を食べてもらいたいと思いますが、それでもやっぱり息子が1番好きなバケツポテトも食べさせてあげたいと思います。

結局自分では答えが出せず、奥さんにも聞いてみることにしました。


「○○君にさいごに何を食べてもらいたい?」

「さいごに?うーん…何だろう?」

「やっぱりバケツポテトかな?それとも僕の俵おにぎりとか(笑)」


奥さんは僕の質問にしばらく考え込むと、「何を食べさせたいかは○○君のその時に食べたい物で良いんだけど、ただ…」と話し始めました。


「ただ…その場に私たちがいないといいね。○○君には私たちより長生きして欲しいもんね。」


ああ…この人には敵わないなと思いました。

普段は覇王色の覇気を出して怒ってきたり息子のお弁当を作らせたりしてきて腹が立つ時もありますが、なんだかんだ言って僕は奥さんのこういうところが好きなんだと思います。#まさかののろけ


確かに息子が「さいごに何を食べたいか」はとても気になりますし、出来れば食べたいと思う物を食べて欲しいと思いますが、僕も奥さんと同じでその場に僕はいないと良いなと願っています。

息子がさいごを迎える瞬間、僕と奥さんは空からそれを眺めることができたら最高だなと思いました。



くまさんの企画「さいごに何食べたい?」はまだまだ開催中です。皆さんの「さいごに何食べたい?」を教えてくださると嬉しいです。


それではまた。

コッシー

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