見出し画像

最後はやっぱり家族だ

どんなに忙しくても火曜日だけは21時までに帰宅します。どうしてだって?もちろん【姉恋】をリアルタイムで見るためです。#みんな姉ちゃんの恋人見てる?

こんにちは、コッシーです。


さて、昨日の記事で救急外来を受診するも異常無しと診断され帰宅したHさんですが、今日になっても全く症状の回復が無く、それどころか昨日よりも状態は悪くベッドから起き上がる事も出来なくなってしまいました。

もちろん食事は摂取できず水分すら摂ることができない状態でしたので、すぐにかかりつけ医に連絡をしました。

先生はHさんの状態を聞き、「病院にお連れした方が良いと思いますが…また異常がないと帰されちゃいますかね?」と言われました。

昨日の今日ですから、おそらく点滴をして多少元気になったらまた例の医師から「異常無いっす!帰って良いっす!入院は無理っす!」と鼻息荒く言われるのがオチです。#すっすっすっすうるせえ

かかりつけ医の先生もその事を分かっており、どう対応したら良いか迷っている様子でした。

ただこちらにいてもHさんの状態が回復する可能性は低いと思われるため、ダメ元で病院に連れて行こうかと思いましたが、スタッフの1人が「ご家族に頼むのはダメでしょうか?」と言いました。

なるほど、家族が入院を希望すればさすがにあの鼻息先生も認めざるを得ないと思います。ご家族にご足労いただくのは心苦しいですが、1番に考えないと行けないのはHさんの事です。

幸いHさんの息子さんとは頻繁に連絡を取らせていただいてるので、今回の件もおおよそのことはご存知です。

早速息子さんに連絡をすると、なんと元々今日来るつもりとのことでした。

Hさんの状態などを説明すると、「すぐ行きます!」と言ってくれ本当にすぐに来てくれました。その決断力と行動力が素敵過ぎます。本当に急いで家を出てきてくれたみたいで財布を忘れて僕からお金を借りちゃうのも本当に素敵過ぎます。#愉快なサザエさん

Hさんと息子さんをリフト車に乗せて再び救急外来にお連れしました。息子さんから「後は任せといて!」と力強いお言葉をいただき病院を後にしました。

やはりご家族の要望は強かったみたいで、Hさんは入院することになりました。Hさんの状態を見るとそれが1番良いと思うわけで一安心です。


昨日の鼻息先生には、「ほら結局入院するんじゃん!!」と声を大にして言いたいところですが、おそらく鼻息先生は別にいじわるで鼻息を荒くしているわけではなく、その立場から意見をしていると思うのです。

急性期病院は基本的に重篤な患者の受け入れ先になります。当然ながらどんな患者も受け入れて病床が埋まってしまったら、本当に緊急を要する患者さんが入院できなくなる可能性があります。

そのため医師が入院すべきか否かをトリアージしており、昨日のHさんは鼻息先生から見て入院しなくても良いと判断をされたわけです。

昨日段階で僕がやるべき事は、先生に鼻息荒く言われスゴスゴと退散するのではなく、それでも先生に入院を訴えるか、それともご家族に連絡をして入院したいと病院に言ってもらうかなどの対応をするべきだったなと反省をしています。

僕がやれるべき事をやっていればHさん1日しんどい思いをしなくても良かったかもしれません。


高齢者施設を運営しているとどうしても緊急な事態は起きてしまいます。

その時に入居者にとって1番良い選択をするためにも普段から密にご家族と連絡を取り合わないといけないな、と鼻息先生のおかげで思う事ができました。

本当に感謝していますが、本音を言えば1回謝ってくれないかな!って鼻息荒くお伝えしたいところです。


現場からは以上です。それではまた。

コッシー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?