長い長い1日(後編)

こんにちは😃コッシーと申します。

愛知県で介護事業を運営している会社の介護事業部の統括責任者をしております。

本日の記事はこちら(前編中編)の続きとなりますので、前回を読まれていない方は先にそちらをお読みください(まさかの三部作で長くなって本当に申し訳ありません。今回で終わります!)

【前回までのあらすじ】

気管支炎の疑いがある入居者のAさんをかかりつけ医の診療所に連れていくと厳戒態勢の中、コロナの疑いがあると言われ紹介状を持って市民病院の発熱外来へ。そこでは思っているより普通に対応され、(もしかしてコロナじゃないかも・・・)と安堵している僕に起こった出来事とは!?

【こ、個室対応…⁈】

もっと隔離されたり消毒されたりと厳戒態勢かと思っていたところ意外と普通の対応にコロナじゃないかもと少し安堵してしつつ検査結果とAさんの点滴が終わるのを待合で待っていると、30分も経たない内に処置室へ呼ばれます。「Aさんを個室に移すので荷物をお預かりいただけますか」「こ、個室ですか?!」「はい。今からは個室対応させていただきますので」とAさんの荷物を渡され再び待合に戻りました。先ほどまでは他の患者さんと同じ部屋で処置をしていたのに、いきなりの個室対応に(ままままさかコロナかも!)と僕の心臓はバクバクです。頭の中ではリトルコッシー達が集まって緊急会議です。「Aさんの濃厚接触者は?」「どこに連絡しないとダメか?」「施設の対応はどうすれば?」「今の入居者は?」「家族は?」「職員は?」・・・などなど、待ってる間脳みそをフルスロットルで動かして、今後の対応などをスマホにメモしてましたが、会社や施設の事ばかりで肝心のAさんへの対応に関しては考える余裕がありませんでした。本来ならそれを一番にケアしないといけない部分だと思います。大反省です。

【そして検査結果が・・・】

いろいろと考えすぎて頭の中がショート寸前になっていたその時、看護師さんから呼ばれました。最後通告を受ける気持ちで重い足取りで処置室に向かいました。その時の僕の顔は相当ひどい顔だったに違いありません。朝の出勤前に買ったはずのミンティアはもう空になっていました。灰になりそうな僕に先生から検査結果が告げられます。「軽い肺炎ですね。CTの状況からするとコロナではありませんね。」(コ、コ、コ、コロナじゃなかったーーーー!!!!)ほぼ間違いないと思っていた僕は処置室で叫びたい気持ちでいっぱいでした。安堵の気持ちから涙まで出そうになりました。その後点滴が終わるのまって、薬を受け取りAさんと無事帰路につきました。こうして僕とAさんの本当に長い長い1日は終わりを告げたのでした。

【気を付けるべき事】

今回の経験を元に僕なりに気を付けた方が良いこと、やったといた方が良いことを以下のようにまとめました。

①体温を毎日チェックし記録しておく事:出来ればエクセルなどに入力しグラフ化しておくと、異常を早期発見でき、クラスターを防ぐ事に繋がると思います。

②新型コロナウイルス関連の連絡先確認先を一覧にしておく事:感染者を出したらどこに連絡をするのか、または疑いがある場合どのような手順を踏むのかなどをマニュアル化しておくと、いざという時に落ち着いて行動が出来ると思います。

③新型コロナウイルスばかりに気を取られない事:これが今回の出来事で一番痛感した事です。体温が37.5℃以上あるかないかだけに捉われAさんの状態を客観的に見ることができませんでした。本来であれば早期にかかりつけ医などに相談が出来たはずですし、そうすればAさんはもっと早く体が楽になっていたかもしれません。コロナに捉われすぎると普段の正常な判断が出来ずこのような弊害もあると思いました。本当に反省すべき点です。

新型コロナウイルスは衰える事を知らずその勢力を拡大し続けており、多くの方が不安を募らせていることでしょう。特に高齢者をサポートする僕ら介護事業者はその対応に日々頭を悩まし精神を削っていると思います。今回の記事がそういう方々にとって少しでも参考になれば幸いに思います。トンネルの出口はまだ見えませんが、みんなで立ち向かえば勝てない相手ではありません!頑張りましょう!!

最後までお読みいただきありがとうございました。

現場からは以上です。それではまた。

コッシー

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