事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてんだ!

こんにちは😃コッシーと申します。

愛知県で介護事業を運営している会社の介護事業部の統括責任者をしております。

さて、皆さんは以前に名古屋市緑区南区のデイサービスに休業の要請があった事をご存知ですか?

3月初め、名古屋市緑区のデイサービスで利用者を起点に新型コロナウイルスのクラスターが発生し、感染の広がり抑え込むため、名古屋市は緑区と南区のデイサービス126事業所に2週間の休業要請を出したという、全国初のデイサービスに休業要請が行われたアレです。

『おはよう21』という介護雑誌の6月号にその当時の現場で何が起きていたか、またどのように対応したかなど、当事者の方の振り返りが掲載されていました。

この記事が言葉を選ばずに言わしていただくと、めちゃくちゃ面白かったんです!

面白いと言ってしまうと不謹慎に聞こえるかもしれませんが、決して楽しいとか、そういうことではなくて、生の現場の声が聞けてすごく参考になりましたし、めちゃくちゃ共感できました!

この熱い気持ちを皆さんにも伝えたいと思い、本日はさらっとまとめた記事を書かせていただき共有させていただきたいと思います。

詳細は雑誌を買ってご確認くださいね。

【それはある日突然の出来事でした】

※雑誌には事業所名や取材に答えた方などの実名が載っていましたが、こちらでは許可を取っていないため伏せておきます。

それは3月6日(金)午後2時ごろのこと。

河村名古屋市長がテレビカメラの前で「デイサービスの事業所、ちょっとストップしてください」と何の前触れもなく休業要請がされました。


【現場は大混乱!】

そこからテレビを観た利用者の家族などから問い合わせの電話が鳴り始め、事の真意を確かめようと役所に電話しても話し中。

やがて市からFAXなどで休業要請の通知が流れ始め、市のホームページに情報が掲示されたのは、発表から2時間後の午後4時でした。

市からの通知には「3/7~3/20」までの休業要請と代替サービスに関しては厚労省の通知を参照して欲しいと記されていました。

厚労省の通知によると、利用者宅への訪問サービスを行うことが可能である事が示されていましたが、この時点で準備をしていた事業所はおそらく皆無だったと言われております。

休業要請は何の準備もしていない事業所にとっては未知の経験で、結局夜になっても「検討中」と今後の対応を決めかねる事業所が続出しました。

【2週間で得た教訓】

残念ながらデイサービス関連のクラスターの死者は10人を超えました。ただ感染拡大が収まる兆しがあるとのことで休業要請は予定通り20日で終了いたしました。

今回の2週間でさまざまな教訓を得たとのことです。

・市がテレビ発表を先行させたため現場も利用者家族も大混乱が起きた

・感染の発生場所や死者などの詳細が発信されず不安が蔓延した

・厚労省より10日以上前に休業要請に関する通知が出ているにも関わらず多くの事業所が他人事ととらえてしまい備えが出来ていなかった

などなど、今回の休業要請を体験した緑区と南区のデイサービスはめちゃくちゃ大変だったと思いますが、今後に向けて本当に良い経験が出来たと思います。

【今後も起こりうる事】

この突然の休業要請やもしくは国や市からの何らかの要請や指示などは今後も十二分に起こりうる事です。

今回の取材を受けた方の事業所では、実は休業要請がかかる前に危機感を感じており、事前にいくつかの事業所と協議をしていたらしいです。

それでも混乱は免れなかったとのことですが、その程度は小さくできたと言われています。

僕のnoteでも前からずっと言ってる事ですが、とにかく予測をし準備をする事が本当に大切だと思います。

今回の雑誌記事を読んで改めて深く感じました。

現場からは以上です。それではまた。

コッシー


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?