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週『救』二日の副作用

今日から9月ですが、残暑なんて生易しいもんじゃないくらい暑いです。もう残暑ではなく惨暑だと思います。悲『惨』な暑さという意味で。

(山田さん、コッシーさんの座布団全部持ってってー!)

こんにちは、コッシーです。


さて、介護施設などにお勤めの方はご経験あると思いますが、ご入居者が具合が悪くなったり、転倒などをした場合に救急車を要請することがあります。

とは言ってもちょっとした事ですぐに救急車を呼ぶのではなく、そこは長年の経験だったり、看護師に診てもらい指示を受けたりして、本当に緊急性の高い場合に救急車を要請することが多いように思えます。

うちの施設でも救急車を頻繁に要請することはなく、平均すると3か月に1回ほどのペースでした。

しかし、昨日の記事の冒頭で書きましたが、この2週間でなんと4回も救急車を要請し、そしてその全てに僕が同行いたしました。

長い間、介護現場に関わってきましたが、こんな短期間でこんなに救急車に乗ったのはさすがに初めてです。

2週間に4回という事は1週間に2回です。これじゃあ週休二日ではなく週『救』二日ですよ!(山田さん、コッシーさんの座布団全部持ってってー!)

まぁこんな風におどけて話が出来るのも、搬送された方が全員大丈夫だったからに他ありません。

仮に搬送された方が重症だったり重病だった場合はこんな風に落ち着いて記事を書く事なんて出来なかったと思うので、そこは本当に安堵しております。


でも仕方ないとは言え救急車のサイレンって本当に音が大きいですよね。

救急車が施設に近づくと、当然ですが近隣に音が響くわけです。すると「なんだなんだ、どうしたどうした」とわらわらご近所の皆様が集まってくるわけです。

高齢者施設ですから救急車を呼ぶ事はありますので、それ自体はそんなに珍しい事ではありませんが、さすがに2週間で4回も呼ぶといろいろと疑惑の念が広がるみたいで、率直に言うとご近所でどうやらうちの施設でコロナ疑惑があったみたいです。

コロナ感染者って救急搬送するっけ?と思いますが、人間というは自分の都合の良いように解釈する生き物ですので、『高齢施設で頻繁に救急搬送が多い→コロナだ!わー!わー!』、という思考回路に陥っても無理はありません。いや無理ありすぎだろ。

まぁとにかく、どういうわけかご近所の間でうちの施設でコロナウイルスが発生しているのでは?という懸念が大きくなり、多分その不安がマックスになったのでしょう。

先日ご近所代表みたいな方がうちの施設を訪ねて来られました。

「最近、救急車がちょくちょく来てるみたいですけど、大変ですねぇ。ほあら今いろいろと流行っているじゃないですか。ですのでお宅様は大丈夫かなと思いまして。オホホホ」

と奥歯に物が挟まったような言い方をされたので、「あ、もしかしてコロナですか?やだなぁ大丈夫ですよ。もしもの時は真っ先に皆様にご報告いたしますので!!」と伝えたところ安心されたみたいでした。

でも本当にコロナを心配するのなら、コロナの疑いがある施設に「そちらはコロナですか?」なんて聞きに行ったらダメだろと心の中で思いましたが、安心されていたので伝えるのはやめときました。


このように2週間に4回も救急車を呼ぶとこういう余計な心配をかけることがありますが、救急車と言うのは昨日呼んだから明日はやめておこう、という物ではなく、ご入居者の状態によってはいつ何時でも要請をしなくてはいけません。

そうなると今後も救急車を要請する可能性はあるわけで、またご近所にあらぬ疑いをかけられてしまうかもしれません。

そこで願わくば、あんなにけたたましいサイレン音ではなく、もうちょっとポップなBGMにしていただけるとご近所さんも余計な心配はしなくて済むと思います。

例えばほら、鈴木雅之さんの『違う、そうじゃない』なんて良いんじゃないかと思うんです。

そうすると例えば救急車を呼んだとすると以下のような流れになると思います。

救急車来る→うちの施設に停まる→近隣住民が「コロナかも」って心配する→鈴木さんのBGMが流れる→『違う違う!そうじゃ、そうじゃな~い』→近隣住民「あ、コロナじゃないか」と安心する

サイレンを鈴木さんの『違う、そうじゃない』に変更するだけで、こういう流れになり余計な心配をかけることは無くなると思うので、是非とも消防庁は検討してくださると助かります。


大丈夫、皆さんが思っている事は分かっています。

「違う、そういうことじゃない」

うん、ですよね。


現場からは以上です。それではまた。

コッシー

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