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ダンコたる決意

apbankfes'21のホームページで10/3に行われたライブレポートを見ていたらKANさんの衝撃的な姿に一体何があったのか気になって仕方ありませんでした。#愛が勝ち過ぎた末路なんでしょうか…

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こんにちは、コッシーです。


さて、僕ら介護職にとって悩ましい問題の一つが腰痛です。

現在ではノーリフトケアやノーリフティングケアなどが導入され、腰に負担をかけないような介護が推奨されておりますが、それでも多くの現場では何十キロもある利用者を持ち上げたりすることがあるためどうしても腰に負担がかかってしまいます。

ちなみに僕も腰に爆弾をかかえており過去に2回ほど爆発しています。

※詳しくはこちらをご参照ください

腰を爆発させた方なら分かると思いますが、あの瞬間は本当に世界の終わりを感じます。

激しい痛みと共に全く動けなくなり、腰一つであんなに身動きができなくなる人間の儚さを味わうことができます。決してお勧めはできませんが。

僕もあの地獄を二度と味わいたくないため、日ごろから腰を爆発させないように気を付けています。

たまに利用者を移乗する時がありますが、腰に負担がかからないよう最新の注意を払って行っています。

そのため二度目の爆発以来、僕の腰は平穏を保っています。腰の安全を保つ、それが僕に課せられた使命です。コッシーだけにね。#笑うところです


先日、そんな腰の平和を守るコッシーにピンチが訪れました。

入居者の受診に同行した時のことです。

そこの診療所は昔からやっているところで、それこそ僕が生まれる前から開業しており、建物も設備もかなり老朽化しています。

しかし先生は患者さん想いの非常に優しい方で地域からの信頼はとても厚く、連日多くの患者さんが訪れます。

その日も待合は患者さんでいっぱいで、さらに感染予防のため距離を開けて座る必要があります。そのため通常の席だけでは足りなくなり、臨時で椅子を出していました。

その椅子は公園などで見かける木製のベンチタイプのモノでした。

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こういうの


あいにく他の席は空いていなかったため入居者と一緒にこのベンチに腰掛けておりましたが、この木製のベンチが固いのなんのって。

腰痛マスターの僕はこの固いベンチが腰に負担を与えることをすぐにピンときました。

病院受診は決して短時間で終わりません。長い時間このベンチに普通に座ったとしたら、おそらく僕の腰は悲鳴を上げ爆発してしまうに違いありません。かと言って立ちっぱなしも腰にあまり良いとは言えません。

熟考した結果、お行儀はよくありませんが、背中だけベンチの背もたれにつけ少し斜めに座り腰をベンチにつけない座り方をさせてもらいました。

こうすることで過度に腰に負担はかからず僕としては楽な姿勢で座ることができます。

世界的腰痛アーティストの僕だからこそ考えついた作戦です。腰に優しいコッシーですね。#笑うとこ…ではありませんね

結局受診時間は1時間半くらいかかりましたが、工夫をして座っていたためか腰に全く痛みを感じることなく終えることができました。


次の日でした。

朝、起きると背中に違和感を感じました。何だろう…と思いましたがそこまで痛みが無かったので気にせず普通に仕事に行きました。

仕事をしていると背中の違和感がどんどん強くなっていきました。お昼ご飯を食べた後くらいでしょうか、食器を運ぼうと席を立った瞬間でした。


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せ……背中が痛え…!?


背中にするどい痛みが走りました。もうそれは違和感と呼べるような曖昧なモノではなくはっきりと「痛い」と自覚できるほどでした。

歩くだけで背中にピキピキと痛みを覚えます。おそらく原因は昨日の固いベンチに変な体制で座っていたからでしょう。

僕は腰痛プロフェッショナルでしたが、残念ながら背中痛のプロではなかったようです。#背中痛のプロって何


背中の痛みはどんどん増していき仕事にも集中できなくなってきました。ここで無理をしても明日以降に支障をきたしてもいけません。

大事を取って早めに帰宅しようかと思いましたが、その日僕は週1で行っているデイの送迎運転手の仕事がありました。

ありがたいことにこんな僕の運転を楽しみにしてくださっている利用者もいます。背中が痛いごときでそんな利用者の気持ちを踏みにじって良いでしょうか!


大人気漫画の『SLAM DUNK』の主人公の桜木花道は王者山王との対戦中に背中を負傷します。監督の安西先生から交代するよう命じられましたが、その時に桜木は交代を拒否し安西先生にこう告げます。

「やっとできたぜ オヤジの言ってたのが…ダンコたる決意ってのができたよ」

そう言ってコートに戻り、背中の痛みに耐えながら見事山王を破りました。


漫画の世界とは違うかもしれませんが僕も介護をするにあたって『ダンコたる決意』を持っています。

生半可な気持ちで利用者と向き合っているわけではありません。


「背中が超絶痛いけど、頑張って運転するから!」

そうデイのスタッフに言いました。大丈夫、僕は『ダンコたる決意』をしているから背中の痛みなんてへっちゃらさ!そんな風に思っていましたが、デイのスタッフからは、

「いや利用者が危ないのでやめてください」

と普通に言われました。

だ、だよね…(汗)


当然ですが、大事なのは利用者であって僕の『ダンコたる決意』なんてどうでも良いわけで、その日は運転手を別のスタッフに変わってもらい大人しく帰宅しました。

腰痛ジェネラルマネージャーの僕でしたが、今度は背中痛エグゼクティブマネージャーを目指したいと思います。


それでは良い日曜日を(^^)/

コッシー

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