新しいやり方を伝える方法(前編)

こんにちは😃コッシーと申します。

愛知県で介護事業を運営している会社の介護事業部の統括責任者をしております。

さて、今世の中は新型コロナウイルスの影響により、新しいお仕事や新しい業務スタイルなどが生まれてきています。

人の考え方は十人十色ですので、新しいやり方を肯定する方、否定する方などさまざまな方がいらっしゃると思います。

ただ、否定する方の中には「今までのやり方でうまくいってるんだから変える必要ないだろう」と新しいやり方を試すことなく否定し却下される方が少なくないように思えます。

特に1日の仕事がルーティンワークになっているところほどその傾向が強いように感じます。

過去にうちの介護施設でも新しいやり方を取り入れる際に苦労したことがあり、今日はその時の話を共有させていただきます。

【今のやり方で十分回っています!】

僕が統括管理者に就任したての数年前のお話です。

デイサービスの入浴介助を見る機会あり、そのやり方に驚きました。

脱衣所に裸のご利用者が2,3人順番待ちをしていました。もちろん陰部にはタオルケットをかけてあり、脱衣所には暖房も効いていますが、人によっては数十分その姿のまま待つ方もお見えになります。

僕はなぜそのようなやり方をしているのか疑問に思い施設長に確認しました。そこには別に否定する気持ちもなく、単純に理由を知りたかっただけですが、疑問を投げかけられた施設長は怒って答えました。

「私たちのやり方が悪いですか!?」「このやり方で何の問題もなく回っていますので!」「部外者は現場に口を出さないでください!」と話も聞いてもらえず拒否されました。

おそらく自分たちのやり方が否定されたと思い、感情的になってしまったのだと思います。

【今のやり方になった経緯】

施設長から話を聞くことは難しく、結局他の職員から詳しい話を聞くと、いろいろ分かってきました。

①入浴介助は1対1で行っている。

②脱衣介助も基本1対1で行っている。

③脱着に時間がかかってしまう事が多々あったため、入浴待機(裸で待つご利用者)を作った

④入浴待機は当初1人だったが、日が経つにつれて2人~3人に増えていった。

⑤ご利用者から文句が出たことはない

⑥このやり方を疑問に思っている職員がいる

こうして整理をするとなぜ今のやり方をしているのかが見えてきます。

【問題点を洗い出す】

今のやり方に至った経緯を知った上で、現状の問題点を洗い出しました。

・人件費や人手不足等の問題から介助を基本的にマンツーマンで行っている

・こちらの都合だけでご利用者を裸で待機させている(ご利用者の気持ちや尊厳への配慮が不十分)

・なし崩し的に待機人数が増えてきている

・今のやり方に疑問をもっているのにも関わらず業務が回っているためそのままにしている

細かいところまで言い出したらキリがないので、大きなところだけ書き出すざっと上記のような問題点が確認できました。

このまま正論をぶつけてもおそらく施設長は聞く耳を持ってくれず、現状と変わらないまま流れていくでしょう。

現状を改善するために僕がどのような行動を取り、どのような効果が得られたかを実体験からお話をさせていただきます。うん、後編へ続くよ。

現場からは以上です。それではまた。

コッシー

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