知ってる?ママン No.86"一年ぶりに・・・"
前回はこちら↓
6月25日の満月の日にみきさんと一緒に愛知県蒲郡竹島にある神社に足を運んだ。
あの時から本当にいろんなことがあった・・・。
詳しくはこちらにみきさんが書いてくれてある。
あの時はみきさんと六女ちゃんと三人でこの桟橋の下の地を歩いて渡った。
その時にみきさんが聞いた言葉通り僕たちはお互いの腹の内にあることを洗いざらい出し合い、これからどのように生きていくかを改めて決めたように思う。
今年はみきさんと二人でこの道を歩いた。
後ろからみきさんが
「さとしくん、足が長いからってそんなにサクサク歩いて行かれると追いつかない・・・。」とふくれ顔
「サクサク歩いているわけではないんです・・・。」
「えっ??サクサク歩いてないの??」
「足元チェックして、こけないように必死なだけ・・・」
「え~~~~( ゚Д゚)そうだったの?こけないために・・・リズムを崩さないように??」
「そう、それ。」
「人って聞いてみないとわからないね・・・。歩きやすいからサクサク歩いているように見えていたよ・・・。」
「まさか、そんな風に見えていたとは・・・。濡れるのはまだしもコケるのは・・ちょっと痛い・・・。だから自分の身を守るためにね・・・。振り返る余裕がなかっただけで」
みきさんは大笑いをした。「なんだか、おもしろい。そうね、みんな自分で精いっぱいだもんね。ちなみに、わたしの靴、もう湿ってます・・・。クラゲに見とれてはまりました・・・(;^ω^)それに意外とコケてもダイジョブよ☆着替え持ってきたから(^▽^)/だからのんびり歩こう。」
ペースダウン・・・。ゆっくり話しながら歩くことに。
「去年は3人で歩いた道を2人で歩くって何とも言えない気分だね。」
「六女ちゃんと一緒に来ると思っていたもんね。」
「本当にね・・・ずっと一緒にいると思っていたよ・・・。今年は横で歩く様子を見ながらと」
「私ね、今年の2月・・・六女ちゃんがあんなふうになる直前・・・パパさんがお休みの日に、ずっと赤ちゃんと一緒だから・・・少しだけ息抜きがしたい。半日だけパパと二人でお出かけがしたい。ってわがまま言ったことがあったでしょ?」
「あっ、あったね。本当に久しぶりに二人だけでお出かけさせてもらって・・・結局、僕の髪型がひどいことになっているといって美容院に行くことになって、その後にお昼ご飯を食べて・・・六女ちゃんと合流して大きな公園で遊んだ日のことだね。」
「そうそう、あの日。・・・なんでね、あんなこと言っちゃったんだろう・・・って思ってね・・・。そのすぐ後に、六女ちゃんの身体・・・消えちゃって・・・存在はあるんだけど・・・。あの時のわたしの、あの言葉が私の中でずっと刺さっていてね・・・。ほんの少しの時間だけリセットがしたかっただけなの・・・。なのにね・・・。なんでかなぁ・・・。」
みきさんが笑いながら泣いていた。
周りには潮干狩りをしている家族がたくさんいた。遠くにいる小さな子を見つめながら・・・
「僕もさ、六女ちゃんが溺れた二日前・・・眼鏡が、もがれて壊れた時・・・何してんだよ⁉って大きな声を出しちゃって・・・固まった表情の六女ちゃんがさ・・・印象に残っているんだ・・・。笑った顔の六女ちゃんもいっぱいなんだけどね・・・。なんであんな風にしたんだろうなって思うよ。僕も・・・」
「目の前にいる存在がずっとここに在り、触れあい続けると思っていたんだよね。・・・ないがしろにしていたわけではない。毎日、大切にしていたことは確か・・・。さとしくんはめっちゃ大事にしていたよ。だからこそ、驚いたんだよね。あの時のさとしくんの大きな声に。そしてその後、六女ちゃんはさとしくんを抱きしめにいっていたでしょ?怖い人と思ったらそばに行かないもの。驚いただけだよ。」
その言葉に・・・僕の心が溶けていった。
「みきさん、僕や上の子どもたちは知っているよ。母親と言われるものがどれだけ大変なのか。だからこそ、あの日に上の大きな子たちが協力して午前中の時間を二人で過ごせるようにしてくれた。そのギフトしてくれたものを悔やむ必要はないと思う。あの時間、六女ちゃんは長女ちゃんたちと一緒に遊んでゴキゲンで幸せな時間を過ごしていたって話していたじゃない。ママと一緒にいるのも幸せ、でもママと一緒にいない時間も幸せだったはず。沢山の人にあの子は愛されていたから。そしてこれからもたくさんの人に愛されているはず。」
みきさんはちいさくうずくまりながらクラゲを眺めている・・・。
「・・・さとしくん、クラゲの一種にはね、不老不死のタイプがいるらしいの。老いると水に溶けて再び若い命になるんだって。六女ちゃんの身体もこの世界に残したパーツと水となり雲となった存在があるんだよね。きっと・・・いつもそばにあり続けているのはそういうことだね。」
スクッと立ち上がり、「リセット完了・・・。それでは参拝に行きましょうか?」みきさんがニコッと笑った。
去年、一緒に参拝して日の夜に撮影した六女ちゃんの写真。
ぷっくぷくさん。
僕の大切な大切な10番目の子。
来年も一緒に行こうね。そろそろあんずの季節だね。今年はみきさんと一緒に買いに行こうかな。おいしいのを並べておいてね。
おいしいあんずジャム作るからね。六女ちゃん、楽しみにしていてね。
次に続く・・・。
続きはこちら↓
______________________
最後まで読んでくれて、ありがとうございます☺︎
こそねさんちの自己紹介↓
https://note.com/kosonesanchi10/n/n90f1cd627bcd
Instagram↓
https://www.instagram.com/kosonesanchi10
こそねさんちの日常が載ってます。
気軽にフォローしてくれると、嬉しいです☺︎
メルマガ↓
https://resast.jp/subscribe/163649
メルマガ始めました。
興味があれば登録してくださると嬉しいです。
Youtube↓
https://youtube.com/channel/UC9v5RSGlDh2Iu3GkxZnmoyg
Youtubeはじめました。
よかったら、チャンネル登録してください。
LINE↓
https://lin.ee/uSPy5bj
りょうかのわの公式LINE始めました。
よかったら友達登録してください。