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はぐくみ・うまれ・そだつ・そして #13 『ぼくのいちばんたいせつないもうと』

前回はこちら↓

前回はこはちゃんのお話だったので今回はひらくんのお話です。

りょうちゃんが飛び立ってしばらくの間は、周りのみんなを元気づけようといつも以上にニコニコしていたひらくん。

集落中にしだれ花桃が咲き乱れる頃、外から帰ってきたひらくんが大号泣。

「どうしたの?」と聞いてみると

「・・・お花がいっぱいで・・・去年はベビーカーに乗ったりょうかと散歩したなぁと思って・・・退院したらお花見しようって思ってたの。ぼくの一番たいせつな妹だったの・・・。一緒にお団子食べようと思っていたの・・・。涙が止まらなくなっちゃって・・・。なんで死んじゃったのかな・・・。なんでかな・・・。いやだよ・・・どこにも行かないでよ・・・りょうか大好きなんだよ。」さらに大きな声で泣き出した。

ようやく泣けたね・・・。ずっと帰ってくると信じていたんだよね。

これまでが夢現なくらいで・・・「りょうかの死」というものをこのタイミングで受けとったんだね。

ひらくんをぎゅっと抱きしめながら、泣き止むまで待つことにした。

しばらくの間、泣いていたけれど自分の中にあったものを昇華したのかだんだんと落ち着きを取り戻した。

「ひらくん、心の中にあることを教えてくれてありがとう。今はどんなきもちかな?」

「・・・寂しいけど、さっきみたいな雨が降るみたいな気持ちはどこかにいっちゃった気がする。」

「そっか、またね雨が降りそうなときは教えてね。一緒に泣けるかもしれないし、お話が聞けるかもしれないしね。」

「わかった。」笑顔になると、膝の上から飛び上がりくるっとジャンプして外に出かけていった。

ここまでの号泣は後にも先にもこの一回だった。

その後は「りょうかはね、僕の中にいるの。だから僕がいる限り、りょうかはいるんだって。こはちゃんが教えてくれたの。こはちゃんもだいじな妹なんだよ。」

こはちゃんと力を合わせて超えているんだね。ほほえましくなりました。

お盆には率先して準備をしてくれました。

「りょうちゃんと過ごすにはどうしたらいいかな?何が大好きだったかな?」と一生懸命考えて。

そして「なっちゃん、りょうちゃんになにお供えしてほしいか聞いてくれる?パピコいるかな?」と質問。

なっちゃんはタイムウェーバーでりょうちゃんに質問しました。すると帰ってきた返事は・・・

「パピコ」「飽きた」とのこと。

全員がびっくり( ゚Д゚)

「え~~!パピコ飽きてたの??じゃあ、なにがいいのかな?」

出てきたのは・・・「イチゴ」「桃」

この季節に「イチゴ」はないね・・・。まだ「桃」の方が手に入りやすい。ということで「桃」をモリモリに準備。

すると、そこからなぜか桃の贈り物が続き・・・。りょうちゃんからのお知らせを受けた人が届けてくれているのかも?とおもいました。

ひらくんは桃のジュースをお小遣いで買ってきてりょうちゃんのメモリアルスペースにお供えしていました。

ご飯の準備の時もいつもと同じようにりょうちゃんの分をとり分ける姿。きっとこれからも変わらない。ひらくんの世界の在り方。

ヒラりょ

そんな素敵な世界を見せてくれてありがとう。

次につづく・・・

続きはこちら↓

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