4年くらいまふまふを推している人間の寝言(再掲)

(この記事は数年前に書いて削除したものの再掲です。ちなみに今ではまふまふ氏を推し始めてから7年くらい経ちます。時の流れが怖すぎて泣きました)




寝言は寝て言え。起きて書くな。木染維月です。


ツイッターでたまに言っていますが、私はまふまふという歌い手(今となってはシンガーソングライターとか言った方が妥当かも)が大好きです。分かる人にだけ分かる言い方をすると、クロクレストストーリー新参です。分からない人は名盤なので買ってください。
諸事情あって4年前は一切インターネットを使えない環境にいたので、CDだけを延々リピして推してました。たぶんその辺のファンの7億倍聞いてる(唐突なマウント)。

とまぁそんな私ですが、最近『創作者は皆すべからく浮気をすべき』というとんでもねぇタイトルのnoteを書きました。読んでない方は読んでください。あとスキボタンも押してください。

今回のnoteは、それの余談みたいな話です。



【そもそもどうしてまふまふの名前を出したのか?】


それはもちろん筆者がまふまふを好きだからなのですが、それは置いておくとして。

この記事の中では、まふまふ氏にはアイドル的な役割をしてもらいます。私が記事を書くのに作詞作曲をするアイドル的存在が必要だったのです。

それでは本題。



【創作表現手段(要素)としての“偶像”】


創作表現のテーマや結論としてしばしば取り上げられるものとして、「希望」だとか「救済」だとかがありますね。前向きな言葉が例外なく胡散臭く聞こえる日々をお過ごしの皆様、今日も何とか暮らしていますか?

さて、これらを創作物の結論として持って行きたい時、やるべきことはただ一つですね。
読者が納得してその言葉を受け入れられるだけの説得力を持ったストーリーラインを用意することです。
そのために我々は、プロットを練り、ストーリーを考え、言葉を尽くすのです。

こんな世の中ですから、この説得力を用意するには結構な工夫が必要です。もう「頑張れ!」だけで救われる世じゃない。

しかしながら、この“説得力”の部分が多少ガバくてもそれを補って有り余るようなモノが、存在しているのです。

お分かりでしょうか。
推しを推している時、人間のIQは1にも満たない。



【つまりどういうことだってばよ】

雑な話をし過ぎました。

つまり、どういうことか。
「推しのためなら死ねる」なんて言葉がありますが、まさにその通りで、もうちょっと分かりやすく言うと「推しが尊い……」という感情になっている時、脳は他の何とも比べ物にならないくらいアドレナリンをドバドバ排出しています。たぶん。

物質の名前がアドレナリンで合ってるのかは知りませんが、とにかく偶像となった存在の発言力は絶大だし、多少強引に明るいことを言っても、アドレナリンの魔法で生きる気力に溢れているファン達は、普段どんなに死にたかろうと明るい言葉を受け入れられます。
(逆に推しを推してもアドレナリンにならなくなったヲタク(特に女ヲタク)は限界が近いので病院に行きましょう。)

偶像崇拝がそのまま説得力になってしまうというチート気味で暴力的な表現手段です。

ここでやっと以前のnoteに繋がるワケですね。どんなに他の表現手段に浮気して何本腕を増やそうと、これはこれ以外の表現手段では成し得ないことだし、容易に手に入るものでもないという。しかも説得力(影響力?)においてはナンバーワンと言っても過言ではない。



創作をしていて、中途半端な優しさより多少暴力的でも正しさが必要なのかもしれない、と思うことがたまにあります。
本当に苦しかったら死ぬことだって選択肢に入れていい、その選択肢が存在してるだけで多少楽になるから──そんなスタンスで筆者は創作をしていますが。

人間、本当は生きていかなきゃならない人が大多数だし、自分勝手に死ねないし。だから根拠のない希望を掲げて生きようと言える方がいいんじゃないか。そう思う時があります。

その“根拠のない希望”を私たちの偶像は簡単に掲げてみせます。生きようって手を伸ばしてきます。なんて優しい暴力。私には絶対にできない形の表現であり、一生届かない憧れでもあるわけです。

創作表現やる人間としては、いくら推しと言えど嫉妬せずにはいられねぇな!!!




【物語的要素としての“偶像”】


しかも偶像崇拝って他にもズルい(ズルくはない)ものがあるんです。
まずはこちらの動画をご覧ください。

https://youtu.be/FMPeKoUmBAs

神曲ですね!(大声)

はい。こんなのまふまふにしか出来ないと言っても過言ではないくらいの荒業です。

基本的に歌い手クラスタは普通のバンド等のファンより愛が重いです。信者なので。あとまふリス(まふまふリスナーの略)にメンヘラが多い(偏見)。ゆめかわメンヘラ垢とまふリス垢は見分けがつかないと言われています。嘘です。

そんなところに『生きると言え』と、まふまふの才能を以て説得力抜群の歌詞と説得力抜群のアドレナリンで言われたら?

生きますね。少なくとも私はあと3億年生きます。

しかしこれは、「以前死のうと思ったことがあって」「それなりに大変な過去もあって」「今も昔も生きづらさだったものは抱えたまま」「今はそれを武器に変えて」「そして努力と才能で好きなことで飯を食って」、そういうのを知っているファンだからこそこの『生きると言え』がめちゃめちゃ説得力を増して響くのであって。

好きでもねぇ知らんアーティストに生きると言えとか言われたら普通にブチ切れると思います。

全員が全員ブチ切れはしないでしょうし、神曲であることはまず間違いないのですが、少なくとも日頃「クソ生きづれぇな!!!(大声)」と思いながら生きてる人間はブチ切れるでしょう。

これがどういう状態か。
ファンに対してのみですが、まふまふという人間の人生が『物語的な説得力』として付加されている状態。ただでさえアドレナリンドバドバ偶像崇拝万歳のIQ1未満限界ヲタクになってるファンに、物語的な説得力まで追加してきよる。宗教か?

もちろんファンでなくてもちゃんと届く人のいる曲を作ってるのでまふまふは世間でも評価されているわけですが。

ちなみに筆者、アドレナリンの次に説得力のあるものは物語的説得力だと思っています。長く語れば説得力も増しましょう、などという簡単な話ではありませんが、良い小説は膨大な質量の“説得力”を持っています。


(追記:まぁこれは歌詞を文字通りに受け取った場合の話であって、私はこの曲は全然別の解釈があると思ってるので、その辺りまた話が変わってくるのですが……。
この曲はHAL専門学校という学校のタイアップ曲で、CMに使用されてるんですね。CMを見ると分かるんですが、この曲、生き死にの話をしているというわけではないと思います。「散々だって投げ捨てる命ならボクにおくれ」の「ボク」はまふまふ氏ではなく、創作表現ひいては芸術、自己表現の話だと思います。
このような内容で記事を書いたのは、曲単体で聞いたリスナー達の多くが言葉通りの受け取り方をしていたからです。
解釈記事はたぶんいつか書くと思います)



【以下寝言注意】

ところで、音楽以外の動画を見ていると明確に分かることがあるのですが、まふまふという男、育ちが良い。
育ちが良いし実家に金もそこそこありそうな人間の言動をしているように思います。はいそこ、視点と根性がストーカーとか言わない。

実家に金がある、というのはだいたい子供二人(まふまふ氏にはお兄さんがいるそうです)を両方とも借金なく四年制大学を出せ、幼少期には様々な習い事もさせられるレベルを想像してください。本当のところは知りませんが、おおよその経済レベルの話です。

一般的には恵まれた環境ですが、彼はたくさん生きづらい曲を作ります。それはもう沢山作ります。「明るい曲は僕じゃなくても書けるから」と本人が公言するくらい、たくさん作ります。
『どんなに恵まれた環境にいても不幸なら不幸でいい』、そんな文脈が生まれていますね。

さて、そんな生きづらいまふまふ氏ですが、リア友も殆どいないと公言するまふまふ氏ですが、他の歌い手とのゲーム実況動画とかもうどうです?
クソ楽しそうだなァ!
好きなことで生きていく世界に飛び込んで、そこで一緒に楽しく偽ることなく笑いながらゲームができる友達がたくさんできているまふまふ氏。
『どんなに歪でも幸せになれる』という文脈です。

この両面の文脈から受け取れるハイパー救済センテンス、『どこに立っているかくらいで幸不幸は決まらねぇ』、これをまふまふは1人で体現してるんですよ分かります?????????????(クソデカ寝言)


【最後に】


ところで、今から厄介ヲタクみたいなことを言うのですが、私は初期まふまふ楽曲の方が好きです。

こういうことを言うとすーーぐ「古参ぶりたい厄介ヲタク」「推しのこと分かってる私アピール」とか言われるんですけど、拙いなりにもモノを創る側の人間に言わせると、初期の作品の方が切実なのは当たり前じゃないですか?だってまず作ってる人間が若いし、まだ評価されてない分自由で切実な作品を作りやすい。
知らんけど(保険をかける魔法の言葉)

最後に布教の意味を込めてまふまふ楽曲で特に好きなもののリンクを置いておきます。好きな曲ほどシングルやアルバムにしか入ってない、満足に布教できないのが悔しい……ッ


・夢のまた夢
代表作とも言えるような曲。リスナーは推しが愛した世界ならこんなゴミのような世界でも愛するよ……ってなる

・すーぱーぬこになれんかった
ぬこシリーズの最新曲。ネタ入ってるように聞こえるけど実は実は実はぬこシリーズ、まふまふの人生観がめちゃめちゃよく分かる曲なんです。解釈記事書くぞ。

・世界を変える一つのノウハウ
個人的な話だけど「限りある命のエンドロール」、そう、エンドロールなのが人生観解釈一致で……あと「世界改革」なのも最高で、これについては別の記事でまた詳しく書くんですけど、あ、ユニット曲です。


10月に発売する自身初のライブDVDと最新ソロアルバム「神楽色アーティファクト」、何より弊推しまふまふ氏をどうぞよろしく!!!!!!!!!!!!!!(ダイナミック布教)

それではまた。

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