2022.11.16

 処女を売ってから1年以上経って、久々に性を売る。いや、性だけならずっと売っているのかもしれないが、とにかく体を売る。性行為を売るのだ。

 「私たちは買われた」などというnote?が炎上していたことがあったが、そもそも性を売ることに関して、お前が選択してお前が始めた物語なのだからさも被害者のように振る舞うのは絶対に違うと思う。不幸はヒロイズムなので女性性と相性がいいし、都合よく手近な不幸に浸りたくなる気持ちは分からないでもない。だからこそ自分は絶対にああはなりたくないと思う。

 一時期だったが彼氏がいて、たぶん普通の幸せと言える性行為をしてしまったが、処女を売ったことは後悔できないままだった。性を売ることに躊躇を持てるかと期待したし、実際少しの躊躇と嫌悪感を持つことには成功したが、本当に少しだけだし大した効果はなかったように思う。

 私は若い女性性と行為を提供し、相手はお金を出す。正当な取引だと思うし、それが悪いことだとはどうしても思えない。私がおかしいのだろうか。自分が何を売っているのか、よく分かっていないのかもしれない。その行為とお金と引き換えであることがしっくり来るのだ。性なんて減るものじゃないし、後生大事に持っていても仕方がないし、私にとっては大した価値がないものだけれど相手が大金を払ってでも得たいものなら良い取引なんじゃないかとすら思う。

 私が間違っているのだろうか。分からない。

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