見出し画像

USELESS MEMORANDUM Christian Dior Monsieur⑥ 「イギリス編」

さて
ひとまずの区切りとして
最終章のイギリス編となります。

イギリスとChristian Diorとの関係は
Christian Diorが
1947年秋ロンドンのサヴォイホテルでファッションショーを披露した事に遡ります。
そして1950年
Queen Elizabeth(The Queen Mother)の
依頼により
ブレナム宮殿でプライベートファッションショーを開催。
翌年には彼女の娘Princess Margaretの21歳の誕生日パーティーの為の衣装を作成しました。

止ん事無き女性たちを忽ち虜にした
Christian Diorは翌1952年
ロンドンにイギリス支社を設立します。

1953年にはElizabeth IIの戴冠式に出席し
1954年、現在まで続くパートナーとなる
Harrodsにてファッションショーを行います。
同年Lyle & Scottとコラボレーションした
カシミヤ製のニットウェアのコレクションを
発表。

此方は残念ながら(当然ですが)メンズは無く
レディースのみでした。

そして1970年代に入り
イギリスでもChristian Dior Monsieurの展開が
始まります。

1974 秋
ロンドンでのコレクション

イギリスでは度々、自国のファブリックに焦点を当てたコレクションを発表しています。
例えば1976年の春には
イングランドのヨークシャー西部のミル
Hiel Brothersの10ozのウールストライプ生地を採用。
翌1977年秋にもヨークシャーの生地を使った製品を展開。

1976年の広告から抜粋

また製造元は不明ですが 
Harrods向けに作られた此方は
スコットランド製のヘリンボーンツィードを使用。

スコットランド製の生地で
仕立てられたイングランド製ジャケット

販路としては
1976年時点で
9つのショップで扱われていた様です。

やはりイギリスで展開されていた製品に関しては
本国企画と同様な立ち位置だったのでしょうか
ライセンスブランド感は一切感じないですね。

当時のChristian Dior Monsieurの
広告に掲載されていた販売店は以下9店舗

John Barkers
Bourne&Hollingworth
Chavita
D H Evans
Harrods
Nicholas of London
Peter Jones
Selfridges
Willerby&Co

の名前が挙げられていました。

錚々たるメンツですね。
しかし
Chavitaに関しては何も分かりませんでした(泣

そもそもの資料の文字が不鮮明だったので
Chavitaで綴りが合っているのかも
定かではありません。←???
(…多分…合ってると思うんですが…
ロンドンの紳士服店に明るい方がいらっしゃれば
御教授願えませんか?)

因みにChavitaと言うのはスペイン語において
人名のSalvadorの愛称の一つだそうですよ!

強引なトリビアで誤魔化しつつイギリス編の
幕に致します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?