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子育てには窮屈なマンション

子どもが大きくなるにつれて、今のマンション住まいについて「このままではいかんな。」となんとなく思いつつも、具体的に何もできていなかった20〇〇年秋ごろ。


長崎の面白い人

「暮らしは変えられる」という本が我が家にやってきました。
著者は小川勇人、妻がAmazonで購入したのです。そういえば、1~2年前に妻から、「長崎に面白い人がいる」と聞かされていたことを思い出しました。
それまでにも、ぼんやりと大手住宅メーカーの建売住宅などをチェックしに行ったりはしていたのですが、「健康な家で健康に暮らしたい」という基本スタンスを満足させてくれるものではありませんでした。
モデルルームに入ったとたんに鼻を突く接着剤の臭い。
おそらく壁のビニールクロスや、いたるところで使われている新建材からくるものでしょうか。
妻と目配せして「だめだね、こりゃ。」という感じでした。
そして、今のマンションより広いはずなのに広く感じない間取り、各部屋のドアがあちこちにぶつかる、庭は猫の額以下でお隣が近接など、はっきり言って今のマンションの方が住みやすいくらいでした。

このままではいけない?

そもそもなぜ「このままではいかんな。」なのか。
成長する子どもたち、とくに息子が5歳になり、とにかく体を動かして発散したがっている姿を目にすると、都会のマンションの一室での生活が、あまりにも窮屈なのは明らかでした。
家の中で「走るな」とか「静かにしろ」とか。
まぁ、あたりまえに注意するわけですが。
そのことで家族がイライラする、家の中でリラックスできない、落ち着かない、外で遊んでこいと言いたくても公園まで連れていかなければ行けない、車の通りが危ない、など・・・暮らしの問題はそういうことでした。
とはいえ、今のマンションは品質、設計ともに良い方だと思いますし、駅からのロケーションもよく、通勤・通学の利便性も良い。
正直なところ気持ちがなかなか定まらない状態でした。

この人を避けて前には進めない

そんな去年の秋。
日常的に家で子どもたちの面倒を見る妻は上記のような住みづらさを嫌というほど感じ、小川さんの著書をAmazonで購入したのでした。
読んでみると、そこには小川さんの考えが凝縮してあり、その熱意というか、本気度に圧倒されました。
もちろん、最初から100%「これしかない」と思ったわけではありません。書いてあることはあくまで理想で、現実の生活(通勤等)はもっと厳しいとか(実際、本当に忙しくてキツイ時期でした)、今抱えている住宅ローンはどうするんだとか、家そのものはどんな家なんだ、とか、疑問に思うことは多くありました。
ただ、小川さんの熱意は本物だと思いましたし、どういう展開になるにせよ、この人を避けて前には進めない、と思ったのです。
また家を持つにしても、我が家にはローン返済中のマンションをどうするかという問題があり、売却して一時的に引っ越すのか?など、なかなか道筋が見えない要素もありました。
その足踏み状態を打開するためにも、子育ての家の「家づくり診断」を受けてみよう、ということになったのです。

家づくり診断

「家づくり診断」を依頼すると、10項目ほどの質問がきました。
「おいおい、マジかよ。」というくらい突っ込んだ質問でしたが、自分でも不思議なほど、年収や貯蓄などについて正直に答えました。
今考えると、会ったこともない人によく答えたなと思いますが、やはり「暮らしは変えられる」から感じた熱意を信じていたのだと思います。

長崎で体感

「家づくり診断」でOKがでたので、次は長崎へ体感に行きました。
1月中旬のことでした。
旅費を出してまで家族4人で行った理由は、小川さんと実際に会い、子育ての家を実際に見るためです。
それで無理だと思ったら、割り切って次を考えようと思っていました。
うまいちゃんぽんでも食べて観光すれば無駄にはならない、と。
しかし実際は、可能性を感じてしまったのです。
木の香りや温もりは気持ちいいと感じましたし、小川さんの言葉は非常にストレートで、決してセールストークをしないことに好感を持ちました。
ある種の挑戦というか、「考えて、決めるのは、あなたたちです。」と試されている気もしました。

信頼できる人にまかせる

その後のひとつひとつのステップはまさに挑戦、というと大げさですが、人生における自分たちの立ち位置を見つめる作業、とでもいいますか、とにかく妻とはよく話したと思います。
長崎から帰ってきてすぐ、実現計画立案を申し込み、1月末には計画が届きました。
「届いたよ」と妻から携帯に電話が入り、建築候補地が西側隣県と東側隣県と聞き、その時点では、半分、「終わったな。」と思いました。
いや、ある程度は覚悟していたのです。
子育ての家のコンセプト(庭があり鳥の鳴き声で目覚める、等)を実現するためには都心からある程度離れることになるだろうということは。
そのつもりで自分たちでもネットでいろいろ見て、それなりに予測もしていたのです。
半分冗談で「予想どおりだったらがっかりだよね、すごいところを提案してほしいよね。」なんて言っていたのですが、フタを開けると本当に想定外の土地でした。

土地決定まで

小川さんの説明を聞く前日、ひとりで候補地を回りました(同じ日に小川さんも別ルートで回っていました)。
素人に土地のことなんてよくわからないのですが、いくつかの候補地の中で、1ヵ所「ここならいいかも・・・」と思った区画がありました。
そして翌日、自宅で資料を見ながら、小川さんが「ここしかないですね!」と指差したのはまさにその区画だったのです。
ちょっと運命的なものを感じました。
しかし、一方では、土地勘もまったくなく、近隣の学校のことや、行政のこと、犯罪発生率のことなどなど、情報もないまま果たしてそこに住むと決めきれるのか、整理がつかない部分がありました。
しかし小川さんは、「週末にご家族も現地を確認されて、月曜日にお返事ください」と。

現地確認

その週末の土曜日、とにかくみんなで行こう!ということで現地に着いたのは夕方近くでした。
その土地について妻と話していると、いつの間にか子どもたちは近くの公園を見つけて勝手に遊んでいたのでした。
しかも、それがものすごく楽しそうで、自分たちで考えて行動しているその姿に親として感心してしまいました。
しかも、近所にはもうひとつ大きな公園もありました。
また、販売主であるUR都市開発機構の担当の方(この人はいい人だった!)ともその場で偶然会うことができ、その人が地元在住で地域の情報をいろいろ聞くことができたのも幸運でした。
「けっこういいかもネ~」という雰囲気になっていました。
気になることはいくつかあったのですが、というか、実際本当に悩みましたが、結局それらは引き返す理由にはならず、前に進もうということになりました。

正式依頼

正式に小川さんに返事したのは2月上旬、企画設計業務の契約書を送り、代金の一部を振り込んだのは3日後。それまでは引き返すことも選択肢にありましたが、これから先は後戻りできないという緊張感がじわーっと広がり、同時に、長崎に行ってまだ1ヵ月もたっていない事に驚きました。
小川さんの実現計画はダラダラしていない、非常にスピーディーなものです。

当家の実現計画も、「1年後くらいに引越しって感じかな~」なんて思っていたら、なんと、8月には引渡し&転居予定になっている。
悩んでいるヒマはない、今目の前にある可能性の中から最善を提案するので、決断して前に進みましょう!
子育ての家の提案はそんな感じです。
このスピード感は非常に魅力的でした。

早々に住まいを変えられる、マンションの売却も含めた段取りも考えてくれている、ローンなどの資金計画も安心できる。
小川さんを信頼し、まかせることで、視界がグッと開けてくるのです。
細かいことは考えず、この波に乗っていけばいい。
段階を踏むごとにそう考えるようになっていきました。
このあと、プラン誕生にむけて、子育ての家のスタッフさんの存在感を感じることになり、それ以降も「この人たちに任せよう」という感じで進んでいきます。

そして銀行との手続きや、土地の売買契約など、実務的なことに次々と直面していくわけですが、一筋縄でいかないさまざまなハードルを、小川さんたちの力を借りて越えていくことになります。
そのあたりはまた書きます、ということで・・・つづく(笑)

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