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「そうだ、京都に行こう」

昨日、不意に京都に行きたくなった。

新幹線はすごく空いているだろう。宿だっていつもよりずっと取りやすいはず。再来週、1日有給使って行ってしまおうか。どうせ今年は有給使うアテなどないのだ。

そんなことを考えながら、指では素早く泊まりたい宿の名前を打ち込んでいた。以前泊まったこともある、おしゃれなホステル、LEN。広い部屋も空いてるんじゃないかしら、と予約画面まで行ったけど、引き返した。やっぱり今は旅に出かける時ではない。会社では出張も原則禁止になっている。長距離で移動することで、感染が広がることだってあり得るのだとこの2ヶ月でよくわかった。「わたし1人くらい良いだろう」は通用しない。

旅行の妄想は楽しかったが、京都に行きたい気持ちは収まらない。「そうだ、京都に行こう」のコピーがものすごく甘美なファンタジーに思える。

京都丸太町の書店「誠光社」のオンラインストアで2冊本を買った。

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