サブカルチャーとアーリーアダプター

ふと思ったこと

サブカルチャーは誰もが聞いたことのあるワード、概念だろう。メインストリームで取り扱われるカルチャーとは真逆に位置するモノ。

 ・花江夏樹さん「鬼滅の刃」がメインなら「オッドタクシー」はサブ
 ・「あいみょん」がメインなら「カネコアヤノ」はサブ
 ・「トップアイドル」がメインなら「地下アイドル」はサブ
 ・「ドン・キホーテ」がメインなら「ビレバン」はサブ

浅い表現だが、大まかなに言えばこんな感じ。
街でいえば「高円寺!下北!秋葉原!」といったイメージ。

そこには音楽ファッション漫画アニメアイドルなどの多くのカテゴリーをカルチャーと称し、メインストリームから逸脱されたモノを「サブカル」と位置付けている。
サブカルくそ野郎」なんて揶揄されることもあるが、基本的には自分たちで情報を漁り、仲間内で共有する姿は良いものに感じる。


薄っぺら知識ひけらかすだけなので、先に書いておくが

自分はサブカルをほんの少し齧って、それを水で薄めたような人間だ

サブカルについて熱く語りたいのではなく、あくまで「トレンド」や「認知度」みたいな部分に重きを置いて、それをイノベーター理論に重ねたいだけだ。


アーリーアダプター
は「イノベーター理論」でいうところの第2段階目であり、サービスやカルチャーにいち早く興味を持ち利用し始める人たちの総称である。イノベーター理論の詳細はここには書かないが、「トレンド」や「認知度」がどのように成長していくのかを定義したものである。

 ・クラスで誰よりも早くiPhoneを使っていた人
 ・メジャーデビューする前のインディーズバンドを聞いている人
 ・メディアにゴリ押しされる前からクラブハウス使っていた人
大まかなに言えばこんな感じ。

こちらも自分たちで情報を漁り、サービスの質や伸びしろを判断し利用する姿は良いものに感じる。


メインストリームに昇華するのかどうか

サブカルチャー」「アーリーアダプター」似たような立ち位置ではあるものの、違いがあることに気が付いた。
違いというよりは「どの範囲に属しているか」が重要だ。

アーリーアダプターが成長したらアーリマジョリティーになるが
必ずしも
サブカルチャーが成長したらメインカルチャーになるわけではない。

当たり前のことを書いているような気はするが
メインに昇華しないから「サブカルチャー」なのだ。


編集場所


上の図で言えば「アーリーアダプター」はその知名度を広げていき、「アーリマジョリティ」に移行するフェーズが訪れるのに対し、「サブカルチャー」は基本的に「アーリーアダプター」の中でとどまるパターンが多い。


もちろん反例もあり、路上ライブをしていたアイドルが大きな箱でライブするような成長過程は、明らかに「サブカルチャー」から飛び出たものである。
逆に言えば、iPhoneを最初期から使っていた人が「サブカルチャー」の位置付けになることはなく(そういう気質ではあるだろうが)、そのままマイナーどころからメインストリームに移行したモノだ。

マイナーな作品、人とは異なった特殊な趣味のすべてを「サブカルチャー」と位置付けることは難しく、中には知名度が爆発しメインストリームに昇華するものがあるのだ。


その二つが劇場版「モテキ」に詰まっている

と思う。サブカル人間ではないので、原作は見ていない。
(ドラマ版も見たが自分は劇場版派)

森山未來演じる三十路間近のモテない草食系男子の派遣社員・藤本幸世が
ある日突然知り合いの女の子から次々と連絡が入り、いわゆる「モテ期」が始まる。劇場版では長澤まさみとの関係性を描いていく。

作品の中で「Twitterやってる?あとでフォローしとくわ」という会話が出てくる。今でこそ理解できるが、ガラケーが大半であった2011年当時どのくらいの認知度であっただろうか。当時のiPhoneはじめとしたスマホユーザであるアーリーアダプターである人間には理解できたであろう。

また、作中の挿入歌がフィッシュマンズジュディマリオザケンなどサブカルより寄りなものが多い。普段メインストリームよりの映画を見る層にとっては、少々イタい作品に見えても無理はない。そういう作品なのだから。


世間での「オタク」はどちらに分類されるのか

「オタク」と聞くと何を思い浮かべるか。
一昔前、2005年頃はいわゆる「萌ブーム」のような「秋葉原、チェックシャツ、アニメ」のような偏見があった。

しかし、今はどうだろうか。
話を聞いてみると知識ぺらっぺらの「自称オタク」が存在するくらいには、オタクが世間に蔓延し許容されている。
ところでオタクというのは「サブカルチャー」「アーリーアダプター」のどちらに属されるのか。
そもそも、そのどちらにも属されないのか。

「お前そんなことまで知ってるのかよ」ていうのがオタクのイメージで、その感想は「サブカルチャー」に詳しい人に抱くものなのか「アーリーアダプター」な人に抱くものなのか。
メインストリームに昇華したコンテンツに対するオタク(ドラゴンボールオタクのような)もいるわけだから、一言では括れないのか。



長々と書いてきて、自分でもよくわからない文章になってきたからここまで。

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