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慟哭 著 貫井徳郎

 犯人は結局誰なんだ。最後まで、分からなかった。いや、一生作者は教えてくれないのであろう。それが気になって、気になって仕方がない。すっきりしたい気持ちがあるのと同様に衝撃もあったため、なにか最後はこの作者にすべてをまかせようという気になった。

 同時に警察内部の政治的情勢が詳しく書かれており、非常に興味深く、どこの組織も人間の組織は遜色ないのだなと感じた。汚い世界は世間を守る組織であろうと内部はなんにも変わらない。つまらない社会だ。

 なにか暗い雰囲気、怖い感じであると同時に私は、人間の深い深い愛情のようなものを感じた。決して推理小説ではなく、深い愛情が確かにそこにはあった。

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