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書き方 著 富岡多恵子

富岡さんは、小中学生時に正確な日本語の書き方を教えてもらっていないと述べている。例えば、「朝七時に起きて歯をみがいて朝食をした。」ということを表すとして

「朝、わたしは七時に起きて、それから歯をみがき、朝食をした。」

「朝七時に起き、歯を磨き朝食した。」

「わたしは朝七時に起きて、歯を磨き、そして朝食をとった。」

「朝、七時に起きた。歯を磨いた。それから朝食をとった。」

「朝の七時に起きて歯をみがき、朝ごはんを食べた。」


 そう思うと、意味はすべて同じであるが、どれが一番正しい日本語なのか、私も教わったことはない。著者は、これらの違いを考えいくことが文学的、情緒的な文章を書くために必要なことだと述べている。

 確かに、一文についてどれが文学的に良いのかなどの考察さえもしたことはない。しかし、これらの文章(実際には、まだまだ書き方はあるが。)から文学的にどれが一番良いのか考えながら、小説家やライターなどは考えて書いているのだろう。私も、今、NOTEというコンテンツを通じて文、文字という物を発信している身として、一文の伝え方というものをもっと詳しき、文学的、情緒的な視点から熟考する必要があるのではないかと反省した。

 では、上記に上げた一文がどれが一番素晴らしいのか考えてみたが、私にはまだ分からない。小説を書くとして、その背景や情景などにあった言葉選びもあるので、単純にその文だけでの良しあしは判断できないと思う。分かりやすさで言えば、「朝七時に起き、歯を磨き朝食した。」と思いますが。

 みなさんは、どんな文が好きでしょうか。富岡さんにもっとしっかり考えろと言われた気がします。

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