幾度目かの最期 著 久坂 葉子

 図書館で借りなければ一生この作者と会うことはなかったでしょう。ただ、なんとなく取ったこの本。女版太宰治というべきでしょうか。

 なんとも、この小説の感想を述べる前にこの人は、21歳で亡くなっている事実を告げなければならない。しかも、電車に飛び込み。壮絶すぎる、何回も自殺未遂を繰り返して最後に成功しているわけですが。

 単純に、今の人なら精神疾患、メンヘラちゃんなどと言われる子であるんだろうが、ここで違ってくるのはこの人の文章力。ぜひ、読んでほしい。

 10代20代がこんな文章を書けるのか。

 そして、この幾度目かの最期であるが、今の人たちにこそ読んでほしいよ。パパ活とか援助交際とかしてね、資本主義に慣れすぎた時代のせいもあると思うんだけど。単純に愛、恋というものに罪悪感を感じ、命を縮めてしまうほど考えたことがあるのか。

 なんで、死んだんだと思うが、この方は本当に必死に生きてきたんだなとこの本を読むだけで伝わってきた。ありがとう。

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