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29 叱られる機会

今朝も6:45からもくもくと一人で検品、出品作業を行っていたが、前職の先輩が仕事終わりに立ち寄ってくれて久々に朝人と話せた。
出品作業自体も大事な売上が上がる工程だが、やはり実店舗をやっている以上人と話したい。
お互いのお店の状況や前職の方々の近況など聞けて朝から楽しい時間だった。
とてもありがたい。

今勤めはさせてもらっているが、この古本屋に関しては自分ひとりで運営している。
100%ワンオペだ。コロナ、インフルにかかったら終わる。
一人でやることのリスクのもう一つは「誰からも叱られない」ということだと思う。
お客さんからの反応は材料としてあるが、自分のためを思って苦言を呈してくれるケースは多くない、と思う。
たぶんそっと行かなくなるだけだ。
よく「叱られてるうちが花だよ」と言われるが本当にそうだ。

前職の最初の部署では本当によく𠮟られた。
社会人としてというより、人として当たり前のコミュニケーションができてなかったので当然だ。
「笑顔の練習せえ」とか「その体育会系の話し方威圧的なんだよ」とかそのレベル。
その部署が小売系のだったのでアルバイトさんも多くコミュニケーションが重要な場所だっただけに、その粗がなおさら目立った。
今思うと仕事とはいえあれだけ正面からちゃんと叱ってくれて、当時の先輩や上司の方々には感謝しかない。
叱る方も時間とエネルギーを消耗するのだ。
その時は悔しかったり情けなかったりでトイレで泣いたりしていたが、あの経験を経ずにこの年齢になっていたことを想像するとぞっとする。

イチローのこの記事を読んでふと思い出したのだった。


私が今の若い方になにか言える立場ではない。情けないが自分のことで精いっぱいだ。
ただ自分としてはこれからちゃんと叱ってくれる、正してくれる人がいたときに、まっすぐ受け止める姿勢は持っておきたいなと思う。
最近叱られてないのでその時になったら無駄に身構えてしまいそうなので、深く頭に刻んでおきたい。

ただ自戒をこめての雑感。

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