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全力解読?「ボクたちの制服は喪服だった」

今日は好評配信中の「ボクたちの制服は喪服だった」について。

この映画のタイトル、脚本の高橋祐太さんが考えたのですが、意味を教えてくれません。w ですが、多くの方から好評で、自分なりに作品解説的なものを含めて想像を交えて解説というか解読します。

まず「ボクたち」ですが、weblio辞書を調べると「一人称の人代名詞。男性が自分のことをさしていう語」なのですが、元々、「男の召使い。下男。」の意から「現代では親しみのあるくだけた言い方として使われ、改まったときは「わたくし」を用いる。古くは「やつがれ」と読み、相手に対してへりくだる気持ちで用いられた。明治時代から、書生・学生が「ぼく」と読んで用いるようになった。」とあります。

「ボクたちの制服は喪服だった」は人への寄り添いの〈理想〉を描いた作品で、親しみを持つくだけた言い方、かつ、相手に対してへりくだるような気持ちをお互い持つようになっていく、そういう意味で「ボクたち」を使っていると考えられます。

そして「制服」ですが、これは作中でコスプレ論をシイナエリカさん演じる葵も語りますが、「制服」=「コスプレ」=「自分が演じている生き方」だと。

「喪服」は文字通り、遺族が「喪に服している」ということを意味する服装で、参列者が喪服を着出したのはわりと近年になってかららしいのですが、死者を送る制服になりますよね。

なので、ひなこ(現:小鳥遊ひなこ)さんが演じる美沙子が、葵の死をきっかけにコスプレにハマっていくのは、今まで着てきた制服(自分が演じている生き方)を脱ぎ捨てて、喪服としてのコスプレを着ているということになります。

そういう意味で「ボクたちの制服は喪服だった」というのはバッチリなタイトルなんだなぁ、そこを評価してくださってるのかなぁと思います。
本当は長いタイトルすぎて宣伝や告知する時にツイッターとか字数使いすぎてやりにくいんだけど、しょうがない。w

美沙子は泣きたくなるくらい優しい子であり、葵は別の顔にしか自分をさらけ出せなかった子であり、ほんの一瞬の会話しか思い出はないのだけど、つながっていく。……死からはじまる、そんな物語なんです。

しかし、これ完結しておりません。前編終了みたいな感じ。ある意味パイロットなので余白を作っております。

個人的には「ラストナイト・イン・ソーホー」ルックにして続きを描きたいなぁ、と思っております。

どうでしょうか? ご覧になられていない方、興味沸いて来ませんか?

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