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「冬季賞与について」という社内メールに心躍る昼休み

なるべく常に爪には色が乗っている状態にしておきたいのだけれど、どうしてもネイルを塗ることが億劫になり素爪で何日か過ごしてしまうことがたまにある。今がそれだ。ベースコートもこだわって使っているものがあるし、次に塗りたい色とかも考えているのに、塗って乾かして塗っての繰り返し行動が無理になってしまう。「サロンに通えばラクなのに」と言われたこともあるけれど、面倒でもセルフでやりたいのは、多分「わたしってこれだけ自分のことを気にしてるんですよ〜」を実感したいからだろう。目に見えて自らを大事にしていることがわかるから。だったら早く次のネイルを塗ればいいのに。

久しぶりにくるりを聴いている。新曲の『益荒男さん』はみんなが日頃感じる小さなヒリヒリを上手く言語化してくれているような歌だった。新しい曲を聴くと既存の曲も聴きたくなる。『さよならリグレット』はいつ聴いても鼻の奥がツーンとなる。中学3年生のとき、わたしのクラスに来ていた教育実習の先生が実習最後の日に教えてくれた曲がこれだった。この素敵な曲を「またね」の代わりにするのはとてもセンスが良いと思う。特に「悲しくなんかない 君の声もわかるけど忘れそう」という詞には、教えてくれた先生の真意が詰まっている気がしている。大体の思い出は「わかるけど忘れそう」なのだ。

先日初めて出汁割りを飲んだ。飲む前から「絶対美味しいだろうな」と思っていたが、本当に美味しかった。体が温まるし、何より酔わない。熱燗はいつも酔ってしまうから避けていたけれど、出汁で割ると途端に酔わなくなるのは不思議な話である。そこで閃いてしまった。魔法瓶に入れればどこでも飲めてしまうのではなかろうか。嗚呼、天賦の才を持つ者ここに在り。しかし、そのためにはまず自分で至極の出汁割りを作れるようにならなくてはいけない。そうとなればまずは出汁の研究から始まる。恥ずかしながら、出汁が必要な料理ではお湯に溶かす粉末タイプしか使ったことがない。先日飲んだ出汁割りの出汁は、帆立と牡蠣の出汁をブレンドしたものだったが、さすがにビギナーが自宅で真似るにはハードルが高い。調べてみると、様々な種類の出汁パックが売られているようなのでそこから始めたい。出汁パックの写真を見ているだけなのに、すでに楽しくなってきた。このままアマゾンを眺めているだけで満足してしまわぬうちに早く注文しよう。

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