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Yume Wo Katare

私は2019年の12月からYume Wo Katare Okinawaに所属させてもらっている。「夢を語れる場所を作る」というコンセプトでラーメンを提供している場所である。あくまでラーメンは夢を語れる場所・雰囲気を作り上げるための「手段」であるため、ラーメン屋さんではない...と思っている。私は。

今回の記事に添えられている写真を見ればわかるが、THE・二郎系ラーメンだ。私はメンバーに入る前、このYume Wo Katare(以下ユメカタ)のラーメンの虜になり、まーーあ足繁く通った。ここの店長さんの作るラーメンがとんでもなくおいしいのだ。このラーメンの味を知ってから、私のなかでの「ラーメン」はユメカタかそれ以外かの二種類しかなくなった。
正直、母親の味噌汁より食べたし親の顔より店長さんの顔見たと思う。

二郎系ラーメン店に足繁く通う女子大生はそう多くはない(多分)。

まして友達もあまりいない私は独りで乗り込んでラーメンをすすっていた。

そしてラーメンを食べにくるたび、店長さんを中心に他のお客さんたちがそれぞれの夢を語っていく。

夢といってもたいそうなものではない。「明日7時に起きる」「必修科目の単位を落とさない」「バイト頑張る」そのくらいのものだ。

元来、私は夢とかいう希望に満ち溢れた言葉は大嫌いだ。しかもなんで自分の夢を人に語って聞かせなければいけないのか?仮にその場にいる人間に自分の「夢」を聞かせたところで誰が興味を持つものかと思っていたのも事実である。

ではなぜこんなにもひねくれた私が、夢を語れる場所を作り上げるためのメンバーになったのか。

私の過去の記事を遡って頂ければわかるが、私はメイクやスキンケアに関することがとても好きだ。

化粧品を一つ選ぶとき...ファンデーションを選ぶと仮定しよう。

例えば、「カバー力があって、更につやつやの肌に仕上がるものがいい」という希望に沿ったファンデーション。

化粧品一つ選んでるだけじゃないか、とも思えるが、この背景には「なりたい自分像」というものが無意識にしろなんにしろいると思う。

先述のファンデーションの例なら、「肌トラブルを隠してつやつやの肌に見せることで若々しく綺麗な印象にしたい」といった具合にだ。こう考えると化粧品選びは自己実現の一つの手段ともいえる。

ファンデーション一つ選ぶ行為そのものは些細かもしれないが、その先には「理想の自分」がいる。これに気づいた時、ユメカタでやっていることもかなり近いのではないかと思ったのだ。

「明日7時に起きたい」という夢の先には、もしかすると「早起きして勉強に励んで将来就きたい職業に就いた自分」が待っているのかもしれない。こう考えると、ユメカタで様々な人の夢路に立ち会っているメンバーさんたちが羨ましいし素敵だと思った。

今どんな自分になりたいのか明確でなくとも、小さな夢をつなぎ合わせ辿っていくことでこれまで気づかなかった「なりたい自分」が見えてくることもあると思う。そういう意味でも、夢を語れる場所というものは非常に大切だと私は考えている。

そして、「自分はこれがやりたい」「こうしたい」を発信していくなかで案外人は手を貸してくれるものだと思った。(ドライな言い方かもしれないが)需要があって拾ってくれる存在は思っているよりいる。黙っていればすれ違って終わりだったその機会を射止め、その後の運命を変えるきっかけになり得るかもしれないとはなんともロマンのある話だ。

Yume Wo Katareはアメリカのボストンからスタートして、私の所属する沖縄、京都、別府、女川、広島.......など、様々な場所に進出してきている。今後さらに店舗が増えるだろう。ぜひ一度足を運んで夢を語る場所を体験してほしい。