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【感想】オマエタチもさっさと見ろ。そしてオマエタチになってしまえ。平沢進+会人 会然TREK 2K20▼04 GHOST VENUE レポ(前半戦)

◆ざっくり感想


さて掲題の件ですが・・・って自然にお仕事メールっぽく書き始めそうになってもうゲンナリ。一種の病気ですね。


さて、見ました、会然TREK追加公演。



最高でしたね...



実質Hybrid Phonon Pt.2だったと評判のZepp Tokyo公演から3ヶ月....本当に長かった。

もともと4月に予定されていた追加公演ですが、時勢もあって6月頭に延期になってしまい、そこからさらに延期&無観客での配信ライブに変更...と紆余曲折あって6月20日にストリーミングライブが敢行されたのでした。


余談ですが、このあたりの紆余曲折エピソードについては「何としても中止にだけはするまい」という意志が感じられるようで、やっぱり多少の残念さは感じつつも、公式の発表見ながら何んとな~く嬉しい気持ちでおりました。

それだけファンを大切にしてるってことで、勝手に解釈してます。
普段はファンに対して馬の骨だなんだと罵詈を喝采してますが、なんだかんだでファンサは厚いツンデレおじいちゃんです。
フジロックでファンサと称して数十年前に発表したインスト曲に歌詞付けてサプライズ演奏するような人だからね。

もちろん10年周期の締めだから、というのもあるでしょうが...



さて話を戻して、ライブの感想ですが...

まずはセトリだけ、ズラッと。
ほとんど大阪公演まんまで、異種を誇る「時」が外されてSWITCHED-ON LOTUSが追加された感じですかね。

会然TREK 2K20▼04 GHOST VENUE
1:電光浴
2:世界タービン
3:祖父なる風
4:RIDE THE BLUE LIMBO
5:狙撃手
6:Σ星のシダ
7:アディオス
8:Caravan
9:デューン
10:SWITCHED-ON LOTUS
11:パレード
12:庭師KING
13:Wi-SiWi
14:夢の島思念公園
15:救済の技法
16:QUIT
17:現象の花の秘密

では感想です。ここからは1曲ずつ。


1.電光浴(再起動)

はい開幕セグウェイ。ここ数ヶ月ですっかりお馴染みに。
大阪公演の会場が広すぎて空間を持て余すということで急遽導入されたセグウェイですが、案外気に入っちゃったご様子で今回も登場してます。

曲はSIREN(セイレーン)収録「電光浴」のアレンジ版ですね。
アルバムではインタールード的な位置付けで、今回のライブでもそんな感じのポジションです。
まったり始まるセットは意外とレアな気もしますが、いいですねえ...。

穢れなき軍団よろしく、ギターを槍のように脇に構えて歌う姿が印象的でした。

イメージとしてはこんな感じね。伝わるかしらね...

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・・・分かんないですね。

実際に見てもらったほうが早いですね。
画像はのっけませんので、アーカイブで見ちゃってくださいね(2月26日までライブ映像は有料で配信されてます)。

アーカイブの視聴チケットはこちらからポチりましょう。




ちなみに槍っつってもこういう呪いあれな感じではないです。

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2.世界タービン

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まったりインタールードからのこれ。
いつものミョングミラー!テッチーーーッターーーーッ!!!で最初からクライマックスに。
大阪公演で見た流れですが、やっぱりテンション上がるなあ。

世界タービンはサビの開け具合が好きなので、サビ前のダダダッ!ってブレイク入るアレンジがめちゃめちゃ良いなあ~と思いながら見てました。

そしてお約束のデストロイギター...
ちょっとだけジャンプしてましたね。テンション高い66歳、かわいい

そういえばこの曲、MVがアレすぎることでも話題になりますが、ご本人が意外に気にしてるようなので言及しないでおきますね(笑)

3.祖父なる風

お次はフェイッ!フォイフェッフェッ!!って感じの壮大なコーラスから始まるこいつ。

なぜか冒頭で世界タービンが流れ出してちょい事故ってましたね
ただまあ、やはりというか手慣れたもので、パパっとPCカチャカチャして復帰したようでした。サスガ。

見せ場は突如差し込まれた、客席から自分のライブを眺めるヒラサワ&会人の映像(?)
何処から突っ込めばいいのか分かんなくてゲラゲラ笑うしかありませんでした...
この後の曲でも流れるんだろな...とか思ってたのに、この曲だけで3回流すという暴挙のせいで腹筋なくなってました。

やっぱり無観客だと寂しいってことなんでしょうね(どうしてもヒラサワをツンデレ呼ばわりしたいオタク)。

あとどうでもいいんですけど、客席に座ってる会人がNo More 映画泥棒にしか見えない...


4.RIDE THE BLUE LIMBO

大ッッッッッ好きですこれ。
ヒラサワさんにしては珍しく(?)明るくて、爽やかで、ポップでキッチュで万人受けしそうな曲ですが、聞いてるとなぜか泣きそうになるんですよね...

歌詞がたまらなく良くて、特にサビの言葉選びは秀逸ですね。
実質的には短文が4つ並んだだけの、ごく短い歌詞ではあるんですが...
その中にギュっと凝縮されてる感じがあります。

え?わかんない?行間を読むんだよ!!!!

雰囲気としては「絶望の中でも、それでも前を向く...」って感じの歌詞で、まあまあベタなテーマではあるんですけど、使う言葉一つでこんなにも深みが出るものなんだなあって思います。

何かと大変な時勢ですし、「誰ひとり落とすな」っていう詞がガンガンに響くなあ~~~と。

あとレーザーハープの手数が多いのも良いですね。華麗です。


5.狙撃手

リフが爆裂にかっこいいこの曲。
全体的にアレンジ入ってましたが、イントロとサビが特によかったです。


ライブじゃ定番中の定番な手法ですが、
「この曲ってもしかして...アレじゃね?」
って何とな~く匂わせるアレンジ、大好きです。

こ、これは...まさか...そ.........そ.............狙撃手ぅぅぅぅ~~~!!!
って感じでした。狙い撃つZE☆


それと、サビのDDT! DDT! でバックが引っ込むアレンジも素敵。
一回聞いたら忘れないくらい印象的なサビですが、ここもアレンジがばっちりハマってたな~と思います。


6.Σ星のシダ

この曲もめっちゃ好きです。
壮大なイントロ...宗教的フレーズで不気味に畳みかけてくるBメロ...
からのサビで大解放の流れは何回聞いても飽きないですね。

ただお喉のお調子がお悪かったのか、
サビは高音が上がりきってない感が否めませんでしたね...

そろそろ年なのかしら...とも思いましたが、この曲が特別高いってわけでもないので、そういうわけでもないのかも。
このあと平気で救済の技法歌ってましたからね。

Σ星ってなんやねん...シダがなんやねん...って感じで個人的には歌詞の意味不明さが天元突破してるんですが、サビだけは分かりやすくて好き。

要は「上を向いて歩こう」ってことですよね(何もわかってない)。


7.アディオス

行こう キミが住む 如実の街 Yeah Yeah Yeah~♪

あのヒラサワが...「Yeah~♪」だと....???

で、歌詞カード見てみたら「Yeah♪」じゃなくて「家♪」だったという
単なるダジャレオチで話題になった曲ですが・・・

かなり新しめの曲ですがライブでの出番は多く、お気に入りの曲なのかな~と思ったり。
Twitterでもイントロのフレーズはドビュッシーを細切れにしたりアレコレ
調理した末に出来上がったってネタにしてたくらいですからね。

これまた爽やかな曲調ですが、細切れのドビュッシーが
ブツって突然途切れて終わるあたりが得も言われぬ不安を誘う、そんな曲。


8.Caravan

転換シーンが完全にこれでした。

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わけがわからんぞ!!って人は早いとこライブ見てください。
見てもわけわかんないので。


意味不明な転換はさておき、Caravan、素晴らしかったですね。

転換から曲への入り方といい、このライブでの一つのヤマ場として準備していたのは間違いないと思います。

あと客席にまで降りて行ってましたね...無観客ライブなのに...
普段のライブでは絶対にそんなことやらないのに...


それはさておき...

この曲も、歌詞がとっても良いです。
追悼の曲なんですが、なんていうんでしょうかね...

追悼の曲なのに、悲しさを感じさせるフレーズは全く出てこなくて、
けれど、それなのに、どこか悲しい。そんな感じの、不思議な曲。

ヒラサワさんの曲は、勇ましい曲からおどろおどろしい曲までバリエーションがとっても豊かで、どのタイプが一番好き!っていうのは悩むところではあるんですが...

僕が一番好きなのは、Caravanみたいな優しい曲ですね

風のような りりしさで 夢を生きた
あぁ キミをさらえ キャラバン
空に遠く 幽玄の国めざせば

ここのフレーズ大好き。なんかもう泣いちゃう。



◆後半戦に続く...

・・・そんなところで、思った以上に長くなってしまったので、
このあたりで一区切りにさせてもらいますね...イヤ疲れた...

レポ後半は改めて作りたいと思います。

またこんど!











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