オフィスは今 快適か?
今日は久しぶりの平沢進ネタです。
昨日、氏がこんなTw(恥)を投稿していたのを見て少し発見というか気付きがあったので書いてみようと思います。
その日は他のミュージシャンとの今でいうコラボの企画もののレコーディングの日だった。
— Susumu Hirasawa (@hirasawa) October 22, 2020
そんな仕事はまっぴらごめんだと思いながらも、まだその時点ではサラリーマンだったので仕方ない。
さて本題に入る前に、P-MODEL時代の曲に「DUSToidよ歩行は快適か?」という曲があります。(ストリングスアレンジ版も含め)大好きな曲なのですが、私はこの曲の歌詞に少なからず違和感を覚えていたのであります。
まずどんな歌詞かと言いますと、毎日労働に勤しむサラリーマンに「仕事三昧の生活、快適っすか?(^^)」と煽っていくスタイル満載な歌詞です。特に分かりやすい部分はこの辺でしょうかね。
科学の笑顔 シナプスに火を焚き
地下鉄のゲートへ挑む
空想の地を走らせ
DUSTOID メトロは今 快適か?
ちなみにDUSToidというのは「DUST」と「~oid」を合わせた造語で、直訳すると「ゴミみたいな人」。歌詞を踏まえると、取るに足らない存在である「サラリーマン」と訳してよいでしょう。
で、私が違和感を感じていたのは「平沢進ってホリエモンみたいに大衆をバカにするようなキャラだっけ???」というところです。他の歌詞とかインタビュー記事とか読むと分かりますが、労働者階級の人々よりも資本家みたいな上流の人々に対して批判的なスタンスを取る人なので、バリバリの労働者であるサラリーマンに対して煽りソングを書くというのが釈然としていませんでした(気付きを促す意味での啓蒙ソングとも取れますが、それでもやっぱり違和感は残ります)。
...で、上述のTw(恥)に戻り、この違和感がとうとう払拭されたのです。
そう、平沢進も昔は「サラリーマンだった」のです。
※ここでは「サラリーマン=レコード会社に所属するミュージシャン」です
要するに、単なる自虐だったというオチでした。
具体的に言うと、レコード会社に所属して、サラリーマンとして音楽活動を続けていた自分への...というところですね。実際この曲を出した頃にJAS○ACと揉めたり、レコード会社からの脱退、独立に至っているので。色々思うところがあってできた曲なんでしょうね。
余談ですが、レコード会社に所属するミュージシャンを「サラリーマン」と称することで、産業化する音楽業界への皮肉とも読めますね。
そんなこんなでおよそ1,000文字届いたので、今日はこんなところで。
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