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【メンバーインタビュー#1】「閉じた環境から外へ」共同代表が高専マガジンに参加した理由

高専マガジンメンバーインタビューでは、高専マガジンのメンバー同士でインタビューしていきます。
一体どんな人たちが高専マガジンで活動してるの?ということを少しでも伝えることができればなと思います!!

インタビュイー(語り手):若林拓海(@Taku_Waka714
インタビュアー(聞き手):フォンダンショコラ(@58414kk


ロボコン部に入りたかった

―高専に入ろうと思った理由、きっかけを教えてください。

高専を知ったのは、姉が高専に入っていたから。中学生の頃はプログラマーになりたくて、田舎の中学校だったこともあって成績はよかったから、推薦で入れるし楽だなーと思って受験しました。
あと、中学生の時にロボコンの見学をして、ロボコンに入りたいというのもありました。結局ロボコンには入らなかったんですけど(笑)。

―ロボコンには入らなかったんですか。部活は水泳をされてるんでしたよね。

そう、水泳部です。

―なぜロボコン部には入らなかったのですか。

これを言うと反感を買うかもしれませんが、部活の雰囲気というか、人が合わなかったというのが一番大きかったですね。ロボコンの中でも仲のいい子は何人かできたけど、初めのほうに仲良くなった人たちや、対応してくれた先輩の雰囲気についていけなくて、「これはつらい思いをするな」と思って、やめました。
水泳部は友達に誘われて。中学校の時に高専祭のウォーターボーイズを見に行っていて、いいなと思っていたこともあって入りました。

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2016年の鈴鹿高専祭で行われたウォーターボーイズ公演での一枚。

進学は”環境を変えたくて”

―今、専攻科にいて、将来特にやりたいことはないとのことでしたが、進路を選ぶときに専攻科を選んだ理由や、就職を選ばなかった理由を教えてください。

まず、専攻科は滑り止めで、もともとは神戸大学に行こうとしていました。僕の研究室は「熱工学研究室」ってところなんですけど、その関連で神戸大学に流体系のいい研究室があると聞いて受験しました。あともう一つ京都工芸繊維大学も受験したんだけど、どちらも落ちました。それで専攻科は受かってたからそっちに行ったって感じですね。


―就職という考えはなかったんですか。

就職っていう考えはありませんでした。高専に入ったときには推薦で就職決めて楽に生きていこうと思っていました。でも、高専という閉じた環境に5年間いて、そこからさらに就職して定年まで同じところで勤めるのか、と考えたときに、どこかで環境を変えたいと思って、大学を受験しました。
あと、いろいろ調べたときに、全部ではないけれど高専卒と大卒だったら大卒のほうが昇進しやすいとかある企業はあったから、大学にいくモチベーションがあるなら行こうかなと思ったのもきっかけの一つです。逆に言うと、積極的に進学を選んだわけじゃなくて、消去法で進学を選んだ感じだったのが落ちた原因なんじゃないかとも思っているんですけどね。


閉じた環境から外へ

―高専マガジンに参加しようと思ったきっかけを教えてください。

4年の終わりに大久保(現在高専マガジン共同代表)が留学に行くって言っていたのを面白いなと思って、お互い顔は知ってたけど、そこからしゃべり始めました。でも結局留学はせずに日本でいろいろしているという話を聞いて、その中に高専マガジンの話があって。高専という閉じた環境から外に目を向けていかなければいけないという、その思いに共感しました。
立ち上げたのは大久保で、メンバーを募集していた時に僕が入りました。高専マガジンが始まったのが2018年の5月か6月くらいで、僕は9月の受験までは取り合えずグループに入って参加だけする形だったけど、気付いたら全然活動していませんでした。出てる記事も1記事2記事くらいで。大久保は「もう組織としてやっていけない」って諦めてたけど、「こんなにいい活動をやめるのはもったいない」ということで、僕が本格的に参加するようになりました。

―大久保さんとクラスは一緒だったんですか。

いや、僕は機械工学科で、大久保は生物応用化学科で、ほとんど関わりのない学科だったかな。顔を知っていたのは、ふたりとも寮生だったのと、共通の知り合いがいたってのがおおきいかも。

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大久保(左)とおどけている様子。このふたりが中心となって、高専マガジンを運営していく。

―高専マガジンのページに「情報格差による不利益のないように」とありますが、そのような不利益を感じていたのですか。

何回も感じています。情報格差というよりは、みんなが簡単に得られていいはずの情報が少ないと思いました。というのも、大学の受験、編入をしようとしたときに、どの大学を受けられるのか受けられないのか結構調べないと分からなかったりとか、就職の時も、高専にくる求人の中から選んで就職するとか、与えられた選択肢の中から選ぶような状態に違和感を感じていました。
もうひとつは、高専出身者の中に結構すごい人とか面白い人とかがいて、自分がチャレンジしたいときに助けてくれるかもしれないのに、それを知らずにいるのはもったいないと思ったから。それを知っているか知らないかで人生が決まることってすごく多いから、それらの機会は平等にあってもいいんじゃないかなと思いました。そういう情報って、部活の先輩、とかクローズな場所でしか行われてないから。
逆にネット上でいうと、2ちゃんねるで検索したら、高専のことはボロボロに書かれてたりとかしてますしね(笑)。

―そうですね、私も入試前とかに見てめちゃくちゃ悩みました(笑)。

そう、中学生に関してもそうだと思うんです。僕は姉が言ってたから知ってただけで、姉が行ってなかったら知らなかったなと思うと、そういう情報ってもっとあってもいいのにとも思いました。

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名古屋でおこなったミーティングでの一枚。若林がライターとしての文章の書き方を解説した。

高専マガジンでの目標

―高専マガジンで、これから若林さん自身がどのように活動していきたいかの目標などを聞かせてください。

高専ではウォーターボーイズとか、中学まではよさこいをしてて、チームで1つのことを作り上げてみんなに見せるって行為がすごく楽しいことに気付いて。高専マガジンは今メンバーが増えて参加してくれているので、その人たちと作り上げたものが高専マガジンとして認められたらすごく嬉しいだろうなと思います。高専マガジンをモノにするというか、みんなが「あ、高専マガジンね」っていうくらいまで持っていけたら嬉しい。
あと、高専マガジンとしていろんな人の話を聞いたり、いろんな人と関わることによってもっと広い世界を知りたいというのはあるから、それも目標のひとつですね。


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執筆:フォンダンショコラ

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