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140字小説「呑むものは呑まれる」

食いしん坊のカエルは池の生き物達を食べ尽くした後に一人ごちた。
「腹は満腹だが寂しいな」
そこでカエルは旅に出た。

ため池に体を浸すと早速ヘビがやってきて言った。
「お待ちしておりました。ささ、皆さんもう宴会のご準備が整いましたよ」

顎をあげたヘビの口ではカエルの仲間達が酒を飲んでいた。

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