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#140字小説『哲学するイエス』

価値を求める事。

それが全ての差別と孤立と…悲しみの始まりだった。

野のたんぽぽは今日もそよ風に吹かれて分け隔てぬ土地に種を芽吹かせる。

それが叶わぬ万物の霊長はただひたすらに目の前の孤独を背負い込まねばならなかった。

それが生きるということ…我々に課せられた罪である。…と男は夢想した。